好き嫌い
「出だしで決まる」と先生はいつも言うけど、なるほど確かに。
最後まで聴かなくても、「あ、これいいな」とか、「これは好きじゃない」とか、すぐに感じる。
わあ、このひといいなって思った人をひとり、他の動画も見てから、チャンネル登録した。そんな風に、全然しらない人を通りすがりで聴いて、すごく気に入るピアノってある。
また聴きたいからだ。どんな人かなんてわからない。でも好きな演奏だ。
すぐに感じるって興味深いなあと思うのだけど、わたしはどうも、演奏の好き嫌いがあるようで、うまければいいってもんでも、ミスがなければいいってもんでもないらしく、その基準はなあに?ともし人に聞かれても、返答に困る。
「好き嫌い」としか、言いようがないからだ。
これって、自分が聴いてもらう立場だとしたら、「なんてこった!じゃあどんなに努力してもだめじゃないか!」という話なんだけど、
逆もあるよね。つまり、仮に完璧に(モシモシ?)弾けたとしてもたぶん自分の演奏を好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いなのだ。ということは、こればかりはどうしようもないってことなんじゃないだろうか?
「好き嫌い」は、ピアノだけじゃないよね。
どんなに頑張っても嫌われるときは嫌われる。どんなによいことをしてもだよ。
別に何もしてないのになぜか好かれたりもする。
そんなもんなのだ。なら嫌われたって気にする必要もないし、演奏をいいと思ってもらえなくても、仕方がないではないか。
昨日より今日、今年より来年、よくなってればいいじゃないか。失敗したっていいじゃないか。何度でも気が付いてやりなおそう。
ひとつのYouTube動画から、そんなことを考えていた。