指揮者を育てよう

ツェルニー30番を始めてからしばらくたった頃、今から何年前なんだろう・・・・ひとつだけ短調の曲があってその曲が楽しいというブログや音を目に耳にして、遠すぎて現実味のない未来の曲に、淡い思いをはせていました。それがこの26番です。
25番あたりから、いよいよ残りわずかとなってきたこの曲集を開けるたびに、ちょっと信じられない気持ちです。自分がここまで来る日のことを、本当に想像できなかったので・・・・「一生ツェルニー弾いてたらどうしよう」と先生に言った時そんなわけないと即答されたのはいつだったか・・・・ほんとに、ほんとに、長い道のりに感じたのです。実際長くかかってるんだけど。
譜読みは、想像した通りに楽しいです。
・・・なんだ・・・・こういう曲も作れるんじゃん・・・・じゃあもっと作ってよ・・・・と、まず思いました。
そして、不思議なほどに、光景が何も浮かばないんです。浮かばないのに、勝手に、感情が高ぶってくる感じ。楽譜にフォルテって書いてあるけど、そんなの関係なしにフォルテにしたい!!そんな感じ。そのもっと強いバージョンがベートーヴェンのソナタ1番1楽章でしたっけ。
そんなわけで、最初は優しく優しくかわいい音を出そうと気を付けていたのですが、ゆっくりでもある程度音が並ぶようになってくると、感情が先走ります。
先走るとどうなるか。間違える率もあがるけど、テンポが速くなります。
おいおいだめだよ・・・メトロノームを一番上の方から合わせてみたのが、練習開始してから3日目だったか。今日は八分音符で76と84の間で練習しました。その間の目盛りは、もう消えて読めないのです。
メトロノームをはずして動画を撮ってみたら、案の定後半が速くなってました。感情が先走らない明るいかわいい曲のほうがテンポが安定しやすい気がします、なんでだろう。
内に感情がわいてきても制御できる、冷静な指揮者を育てる曲になりそうな予感。
しかし、異色の26番は、楽しいけど、楽しいけど・・・・長ーく練習するにはきついかもな~~。
短調で最後がフォルテでジャン!と終わる曲よりも、きれいな旋律でピアノで静かに終わる曲のほうが好きみたいです。
今日の26番。練習5日目です。ミスあります。