ああでもないこうでもない時期
「自分が何をこの曲で言いたいか」がはっきり定まり、楽譜を見ないでもだいたい弾けるようになってきたので、ああでもないこうでもない時期に入りました。
ああでもないこうでもない時期というのは、勝手に自分で考えている名称で、
こうするといいかな??
・・・いや、ペダルはやっぱりこっちのほうがいいんじゃ・・・・
待てよ、歌ってみるとこうでしょ・・・だとしたら・・・・
これじゃ音がぼやけるしミスが増える・・・・
など、ひとりで黙々と試行錯誤している時期をさします。
この時期には目を閉じて弾いてみたり歌詞を歌いながら弾いたりと、はた目には完全におかしな人となり、自分の録音を聴いては反省大会をし、誰かの録音を聴いてはこれは好きじゃないとかこっちは好みに合っているとか弾けもしないのに上から目線の勘違い野郎にもなっています。
しかし、色々聴いていて発見したことがあるんですよ。
世界的ピアニストたちが、結構な割合で、楽譜の繰り返しを省いて弾いてるんです。
モーツァルトやベートーヴェンのソナタとかで繰り返し記号を省くのとは違います。
この曲には繰り返し記号は一切ありません。楽譜通りに普通に繰り返しが多いのです。
さすがねちっこいぞ!シューベルト!!( ゚∀゚) (わたしはシューベルト好きです)
曲名はアレグレット。楽譜の表記もアレグレット。
しかしこの曲速く弾くと、8分の6拍子のためかなんだかマーチっぽくなるというか、全然違う曲になりそうになります。舞台アレグレットではなく、チャップリンがでてきそうな、喜劇アレグレットという感じ。
そんなのはお前だけだと言われたら即効謝りますが、実際、世界的ピアニストたちもわりとゆっくり弾いています。
楽譜通りに繰り返しを省かずにゆっくり弾いてるのがリヒテルですが、なんと合計約7分です。
リヒテルのはとてもいい演奏だと思うのですが、この曲を好きじゃない人には、暗くて繰り返してて長いので、もしかすると苦痛になってしまうかもしれません。
ピアニストたちの中には、けっこ~~~省いてる人もいるのですが、どうやらちょっとだけ省く人が多い印象。ピリスなんかはそうです。
先生に相談してちょっとだけ省こうかなあ~~?と思案中です。申告よりも演奏時間が長くなるのは主催者にはあれですが、短くなる分には迷惑はかからないですよね・・・きっと・・・。