各ペダルの役割
この曲の楽譜にはペダル表示は一切ないので、自分で右ペダルを踏んだり左ペダルを踏んだり離したりして、それをレッスンで直してもらっています。
古い録音のものだとちょっと無理なんですけど、音質のいい録音だと、「あれっ?ここ、左踏んでる?」「あっ・・・ここは離してるんだ・・・」など、気が付くことが出てきました。
前はそういうのは一切分からなくて、急に気が付くようになってきたので、不思議です。合っているかどうかも分かりませんけどね。
この曲じゃなくても、ものすごくうまい人の演奏を聴いている(見ていると)、ものすごくペダルを使いわけていることに気が付くようになってきました。右ペダルの使い方も色々変えているのが分かるし、左ペダルも結構使ってます。ん?真ん中のペダルは・・・・使ってるの、見たことがないかも?(うちのピアノは、真ん中のペダルがありません。だからきっとこれからも使い方が分からないまま行くと思います)
ところで、ネットで検索していたら、ペダルはグランドピアノとアップライトピアノで名称が変わることに気が付きました。
なので、名称の違いとその意味を下記にまとめてみます。自分の頭の整理のために(笑)
グランドピアノ
右:ダンパーペダル
真ん中:ソステヌートペダル
左:シフトペダル
アップライトピアノ
右:ダンパーペダル
真ん中:マフラーペダル
左:ソフトペダル
●ダンパーペダルの役割
ピアノの鍵盤を押してみてください。手を離すと鍵盤は元に戻り、音が止まります。この音が止まるのは、ダンパーと呼ばれる機構の効果です。もし、これがなければ、鳴りっぱなしで音が混ざってどうしようもない状態になります。
1番右のペダルを踏むことでこのダンパーを意図的に外すことができます。
●マフラーペダルの役割
練習の時などに音を小さくするペダルです。
これはペダルを踏むことで弦とハンマーの間にフェルトが入り、音を小さくする機構です。
●ソステヌートペダルの役割
ダンパーペダルに似てはいますが、このペダルの場合踏んだ時の音だけが伸びるという効果を持っています。
●ソフトペダルの役割
アップライトなら真ん中のマフラーペダルと同じような気もしますが、マフラーペダルを踏むことによってフェルトを挟むのに対して、ソフトペダルではハンマーが前に自動的に出て、その結果としてハンマーの動く距離が小さくなり、同じ力で弾いても音が小さくなるわけです。マフラーペダルがフェルトを挟むことでどうしても音色が変わってしまうのに対して、音色などに影響がないのがソフトペダルということになります。
●シフトペダルの役割
ではグランドの「シフト(移す)」はどう違うのかと言いますと、アップライト同様音を小さくするのが主な使用目的ですが、グランドでこのペダルを踏むとアクションごと少し横に動き、ハンマーが叩く弦の数を減らすという仕組みです。左のペダルを踏むと、鍵盤全体がわずか右に動きます。(なので「シフトペダル」)これと同時に、ハンマーも動くため、同じ音で2本または3本張られている弦のうち、左側1本を打弦しなくなるため、音量が減り音もソフトになります。これははっきりとわかると思います。
「ウナコルダ」というのは「1本少なく」という意味なのですが、これはこの「弦を1本打弦しない」という意味を示しています。
改めてピアノの中をじっくり見てみると、弦は一番低いところで1本、その上で2本、中間部から上は3本になっているのが分かりました。弦の太さも長さも、ハンマーの大きさも、黒いかまぼこの大きさも、全然違うんだなあと気が付きました。見てるようでちっとも見ていなかったのですね。シフトペダルを踏むと打弦する本数が減るのは、見ただけでは分からず触ってみましたが、やっぱり分かりませんでした。
ピアノは、いつまでたっても学ぶことばかりですね~
まるで人生みたいです。