楽しんで苦しんでそして救われる
ピアノは、大好きだから楽しい。
次の曲を悩む期間はまるでウエディングドレスを悩むみたいに、ダンスパーティーで誰と踊るかを悩むみたいに楽しい。
譜読みの時期は、新しい恋人にいろんな面があってびっくりしてわくわくして夢中になる。
ある程度音が並ぶまでは首ったけ、並んだ後もレッスンで改善されると嬉しい。
発表会で弾くなんて再開当時は考えられなかったのに、今ではステージが大好きで、一人でも聴いてくれたらありがとうと思う。
でもピアノは、きついこともある。
やっとの思いで練習時間を作り、それをコツコツ重ねてやっとできた!!と喜んでいる時にレッスンで全然だめだとわかると、一瞬泣きそうになる時もあるし、レッスン中は楽しくても、落ち込んで帰ることもある。先生がどんなに優しく教えてくれてもだ。先生が言葉を選びながら傷つけないように配慮しているのが伝わると、嬉しいとありがたいがほとんどだけど、ちょっぴり、情けないなあとも思う。
やってもやってもできないときは、何か報われない空虚な気持ちになるときもある。
何度も何度もメトロノームのねじを巻いて、忙しいのにわたし何やってるんだろう・・・・と思う。
できなくてできなくてゆっくりにしてもできなくて、参考に検索したYouTubeで子供しか出てこなくて、こんな小さな子も弾けるのにと情けなくなる。
ピアノの人間関係は楽しい。趣味でつながる仲間、趣味の話は、なんでこんなに?と思うほど楽しい。
でも、やっぱり時には意図せずに相手に嫌な思いをさせてしまったり、させられたりすることもある。
嫌な思いをすると、数日間立ち直れないこともあるし、下手すると年単位で引きずったりする。
そしてやっぱり、ピアノで癒される。
練習してるときに、思いがけずいい音が出たときの感動。
人の演奏を聴いたときの泣きそうになったり泣いちゃうような感動。
曲に自分ものってわくわくする気持ち。
あまりに素晴らしい技巧に感嘆して言葉も出ない時。
1人で落ち込んでブログ訪問して、読んでるだけなのに、今日みたいに元気をもらう時もある。
ブロ友さんが紹介していた曲(アカペラ合唱)↓を聞いていたら、
ああ、音楽が好きだ・・・・それでいいじゃないか・・・・と思った。ありがたいな・・・・と思った。
そしてやっぱり、音楽が好きなのだ。
だからきっとこれからも、苦しいことがあっても、ピアノから離れないと思う。
自分のとこのサークルでは、誰も嫌な思いをしないようにと、強く願う。