腹式呼吸の不思議
楽譜を覚えつつある段階にありがち(?)な、手元をを見て弾く時間と楽譜を見る時間がごっちゃになっている、弾いている最中に「わたしは誰?ここはどこ?」というブラックホールに陥りがちなこの時期に、呼吸・ブレスをやり直しています。
スラーを見直して実際に歌ってみてブレスの位置を直し、声に出して歌うために書き込んだ歌詞がブレスによって途切れるところは歌詞を書き換え、
息を吸う時にちゃんとお腹が出るときと胸式で肩が上がるときがあるのが弾きながらどうしようもなかったりして、ゆっくり片手だけにしたり。
最初のクロスリズムのスラーが長いため一気に歌わなくてはならず、そのためにはその前が今までより速くないといけなくて、でも速いと呼吸して弾くのに必死、歌はおざなり(呼吸と歌はセットなのに!)。
歌を意識して曲に入り込むと今度は呼吸がおざなりになり(呼吸と歌は・・!泣)、
しまいにゃ鍵盤がべたべた、手あかがついてるのが見てわかるほど(ちゃんと練習開始時には除菌シートで拭いてるのに)。
鼻から吸う方がやっぱりやりやすいことが分かり、花粉の時期じゃないからなんとか鼻から吸ってみるけど、でも呼吸音がうるさくてかなわない。呼吸してるかしてないかが丸わかりなのも嫌。・・・・でも分かる人が聞けば呼吸音がしようがしまいが呼吸をしてない演奏は分かるんだろうか。
ずっと前に、とあるピアノの集まりで先生に言われても腹式呼吸で弾けなくてと話すわたしに、呼吸なんかそんなに意識する必要ないとか、わたしは呼吸意識してないとか、その場にいた複数のアマチュアの上級者の方達に言われたことを思い出す。
あの時わたしは呼吸を意識し始めた頃で、なんにもわからなくて、「先生の言ってることがおかしいの?」って思ってびっくりして、ピアノがうまく弾けもしないのに何を語る資格があるんだって思って、何も言えなかったんだけど。
ネットで検索すると、呼吸は必要だって書いてある文章には出会うけど、胸式だっていいという文章もあるし、よくわからない。
そもそも、周りで、呼吸ができなくて~~とかそんなことを言ってる人に、ブログでもリアルでもほとんど出会ったことがない。
出会った中で、呼吸が大切だとはっきりと言っていた人達は、ほんの一部だった。
単純に、疑問で、不思議。
呼吸って、なぜ、もっと早い段階から教えないんだろう?
「音にイメージを持つこと」や「歌う」を今の先生から言われたときも、同じことを思った。
それらを子供の頃言われたことは100%ない。
音楽を専門で学んだ先生だったんだけどなあ。
やっぱり、昔とピアノの弾き方って、変わったのかなあ。