なぜ歌詞が浮かぶのか
過去に数曲、勝手に浮かんでしまった曲の、一部のフレーズ、もしくは全編に、歌詞をつけてきたのですが・・・
さすがに自分でも、どうしてわたしはこうなんだろう・・・と疑問になってきました。
なぜなら、インベンション9番で、またしても歌詞が浮かんでしまったからです。クラシックでは歌詞がある曲もあるそうですけど、少なくともわたしの周りで、リアルでもネットでも歌詞が浮かぶ人に出会ったことがありません。自分がピアノが好きすぎるヘンタイなのは自覚してますけど、「やっぱり本気でイカレてるんだろうか」と、不安です。みんなと一緒じゃないと不安になるこの感覚も、どうなんでしょう。
インベンション9番、つい最近まで歌詞がなくて「あああ」でした。
なんとな~~くこの曲にイメージはあったけど、ぼやけていて形はありませんでした。「なんとなくこんな感じ」みたいな。
ところが、この間のレッスンで先生からちゃんと歌うように言われて、またまた片手に戻り、何度も何度もやっていたら、浮かんでしまったのです・・・。
浮かぶときって、ふわっとしてないのです。はっきりと言葉が浮かんでしまうのです。
主題の1小節のまとまりで浮かぶと、そのフレーズの最後まで脳内が検索を始める感覚。
そうなるともう、スラーがこうだから・・・この言葉だとちょっと重すぎるから・・・うーん・・・・などと、調整したりしてしまいます。
ここまでくると対位主題も考えてしまう。このあたりの過程は、スパッとパズルがはまるみたいに浮かぶときもあれば、「この曲で言いたいこと」が徐々に見えてきて、調整して思いつくときもあります。
そうして、何度も何度も歌ってみてはそれを直し、それを繰り返し、「この曲で言いたいこと」が形になっていきます。
歌詞ができても、何度も実際に歌ううちに、しばらくたってからふと思いついて歌詞を直すこともあります。
もうこうなると、その曲は「わたしの子供」です。
大天才のバッハ様が書いた曲であろうと歌詞がどんなにダサかろうと、自分が抱いているまたは抱いてきた、愛やときめきや祈りや信念や苦しみや悲しみや・・・・色々なものがその曲それぞれに反映されるのですから。
「なんとなくこんな感じかな~・・」ではなく「これはこういう曲!」となるような感じ。グレーの薄いマジックで書いたような透かし文字が、黒いインクではっきり読める生き生きした活字になったような、実態を伴い浮かび上がることで腑に落ちてすっきりした感覚ですらあります。
残念なことは、仕事や家事が第一優先であるために、ぼわわんと浮かびかけた歌詞が中断されて忘れてしまったりすることです。
でもまあ、仕方がないですね~
隙間時間で少しずつそれを考えいく過程すら楽しいのですから。
ピアノは、するめどころじゃない。
何百回でも楽しめるような気がします。
で・・・・・・・
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なぜ歌詞が浮かぶのか、
考えてみたけど、分かりませんでした(;´▽`A