きれいな音で
ちょっとこれを誰かと話したくて・・・
わたしの先生は、ずっと前から、「ゆっくりでいいからきれいに」「自分が聴ける速度で弾いて」「もっとゆっくり、弾ける速度で」などとよく言います。
そういえば、前はしょっちゅう拍子で注意されていたのですが、前ほどは言われない・・・・かも・・・。
「速くするのは最後だよ、まずはちゃんと弾けるようにすること」も、そういえば最近はあまり・・・?
でも一貫して、「ゆっくりでいいからきれいに」と言われ続けています。
代りに?「その音汚い」を言われることが増えました。
「本当にきれいな音で弾いたピアノは、感動するんだよ」とも言われます。
あんまり言われるので、「鍵盤を叩いている人はいっぱいいるじゃないですか」と反論した時は、「うん。いっぱいいるよ」と返ってきました。
ちゃんと多声で歌うようにと言われたときも、「そこまで聴いてない人いっぱいいると思います」と反論したことがありますが、やっぱり「うん。いっぱいいるよ」でした。あっさりしたものです。
とにかく、やっぱりレッスンの影響は大きいので、わたしも、なるべくきれいに、なるべく間違えず、なるべく多声をちゃんと聴いて、となってきています。
実際練習会などで、どんなにやさしい楽譜でも、きれいな音でゆっくりゆっくり弾く誠実な演奏に、涙がにじむこともあります。
ふと、先生の「本当にきれいな音で弾いたピアノは、感動するんだよ」との言葉を思い出して、感動するって、テクニックじゃないんだなあと、思ったりします。
うん。無理やり速く弾かないぞ!
自分の身の丈にあった曲を誠実に丁寧に弾こう!
連弾は、相手がいるので、無謀な曲になっちゃいますが・・・
ゆっくりで、弾ける速度から少しずつ。
ツェルニー30番練習曲で一番得たことは、実はそんなことかもしれません。