グスタフ・マーラーと出会う
ファンであるピアノデュオのお2人が、マーラーの交響曲1番の全楽章のリサイタルをされた。マーラー28歳の時の作品らしい。

↑マーラー
演奏会には行けなかったが、YouTubeでアップしてくれた。
長いので、なかなか通して聴けず断片をつなぎ合わせていたが、今日久しぶりにゆっくりしたお休みをとれたので、やっと最初から最後まで通して聴けた。
わたしはマーラーへの知識がまったくない。でも、聴いてみてびっくりした。すごい!引き込まれる。なんだこれ。映画みたいだ。それも大スぺクタルのドラマティックな映画。マーラーって、どういう人??こんなに面白い人だったの?古い人だよね?なのに、なんでか新鮮。ていうか、49分間、ぶっ通しでこれを?すごすぎる・・・・音、歌、呼吸、迫力、何重にもすごい。わけもわからず「生きた証」という言葉が浮かぶ。
マーラーはピアノ曲がないからなじみがないけど、これは聴かないともったいないなあと思い、ちょとだけネットで調べてみた。いくつか読んでみて、分かりやすい文章があったので、貼ってみます。
マーラーは決して取っつきにくくありません。
最初は「取っつきにくそうに聞こえる」だけなのです。
まず、マーラーの全ての交響曲の全ての楽章には、耳に残りやすい明確なメロディがあります。
別の言い方をすると、全ての曲に鼻歌で歌える部分があるのです。
マーラーの弟子であり、その後世界的指揮者となったブルーノ・ワルターはこう言っています。
「マーラーの曲には、あらゆるところに豊かな『うた』がある」
現存するマーラーの完成された曲は、実は交響曲と歌曲しかありません。これはオペラやコンチェルト、ピアノソナタなども広く作曲した、他の交響曲作家と比較すると極めて異例です。
ここからもマーラーが、“うたごころ”を大事にした作曲家であることがわかります。
交響曲も、2番・3番・4番・8番・大地の歌となんと5曲も声楽付きですし、声楽なしの1番にしても歌曲「さすらう若者の歌」のメロディがそのまま使われています。
実は『親しみやすいメロディが溢れている』。これがマーラーの交響曲の特長のひとつ目です。
「音楽はメロディだ」というあなた。特にラヴ・バラードや演歌、メロディアスなヘヴィメタルのファンなら、マーラーとの相性も良いはず。
そしてマーラーの曲は大変ドラマティックです。ひとつの楽章の中でも喜怒哀楽、様々な顔を見せてくれます。
耳を澄まさないと聞こえない、絹雲の動きに音をつけたような弦のアダージョ。
轟音を立てて迫ってくる戦車の如きホルンとティンパニの咆哮。
諧謔的で踊り出しそうな弦楽合奏の上に乗っかる、おどけたような木管のスパイス。
過酷な運命を暗示させる、胸を締めつけるように重く響く低弦の呻き。
長い曲が多いのは事実ですが、同じ旋律やテンポが延々と続くことが無いため、飽きさせることがありません。あたかも展開の早いドラマを観ているような感覚です。
そう、マーラーは単なるメロディメーカーではなく、優れた脚本家・演出家でもあるのです。
ですから、マーラーの交響曲は「音楽を聴く」というより「映画を観る」感覚で聞いてみてはいかがでしょう。きっとあなたなりの解釈や聴きどころができるはずです。
さあ、少しはマーラーに興味を持っていただけましたか?
◆ 交響曲第1番 ニ長調 ≪巨人≫
「カッコウの動機」に代表される牧歌的な第1楽章から、躍動的な3拍子が楽しい第2楽章、誰でも一度は聞いたことのあるフランス民謡をモチーフにしたノスタルジックな第3楽章を経て、爆発する第4楽章へ。特にホルン全員が起立して勇壮なメロディを歌うラストの盛り上がりは圧巻。ぜひ生で聴いてほしい曲。
なるほど。映画みたい、という感想で、あながちずれてもないのかな?
さて、今回貼る動画はマーラーの交響曲1番<巨人>のピアノ1台での4手連弾です。
弾いていらっしゃるのは、「やまねこ交響楽団」というデュオで、ピアニストは青木茂氏、青木菜穂子氏です。
これはあれですね。
DVDで見る映画ではないですね。映画館、つまり、リサイタルがよさそうです!

↑マーラー
演奏会には行けなかったが、YouTubeでアップしてくれた。
長いので、なかなか通して聴けず断片をつなぎ合わせていたが、今日久しぶりにゆっくりしたお休みをとれたので、やっと最初から最後まで通して聴けた。
わたしはマーラーへの知識がまったくない。でも、聴いてみてびっくりした。すごい!引き込まれる。なんだこれ。映画みたいだ。それも大スぺクタルのドラマティックな映画。マーラーって、どういう人??こんなに面白い人だったの?古い人だよね?なのに、なんでか新鮮。ていうか、49分間、ぶっ通しでこれを?すごすぎる・・・・音、歌、呼吸、迫力、何重にもすごい。わけもわからず「生きた証」という言葉が浮かぶ。
マーラーはピアノ曲がないからなじみがないけど、これは聴かないともったいないなあと思い、ちょとだけネットで調べてみた。いくつか読んでみて、分かりやすい文章があったので、貼ってみます。
マーラーは決して取っつきにくくありません。
最初は「取っつきにくそうに聞こえる」だけなのです。
まず、マーラーの全ての交響曲の全ての楽章には、耳に残りやすい明確なメロディがあります。
別の言い方をすると、全ての曲に鼻歌で歌える部分があるのです。
マーラーの弟子であり、その後世界的指揮者となったブルーノ・ワルターはこう言っています。
「マーラーの曲には、あらゆるところに豊かな『うた』がある」
現存するマーラーの完成された曲は、実は交響曲と歌曲しかありません。これはオペラやコンチェルト、ピアノソナタなども広く作曲した、他の交響曲作家と比較すると極めて異例です。
ここからもマーラーが、“うたごころ”を大事にした作曲家であることがわかります。
交響曲も、2番・3番・4番・8番・大地の歌となんと5曲も声楽付きですし、声楽なしの1番にしても歌曲「さすらう若者の歌」のメロディがそのまま使われています。
実は『親しみやすいメロディが溢れている』。これがマーラーの交響曲の特長のひとつ目です。
「音楽はメロディだ」というあなた。特にラヴ・バラードや演歌、メロディアスなヘヴィメタルのファンなら、マーラーとの相性も良いはず。
そしてマーラーの曲は大変ドラマティックです。ひとつの楽章の中でも喜怒哀楽、様々な顔を見せてくれます。
耳を澄まさないと聞こえない、絹雲の動きに音をつけたような弦のアダージョ。
轟音を立てて迫ってくる戦車の如きホルンとティンパニの咆哮。
諧謔的で踊り出しそうな弦楽合奏の上に乗っかる、おどけたような木管のスパイス。
過酷な運命を暗示させる、胸を締めつけるように重く響く低弦の呻き。
長い曲が多いのは事実ですが、同じ旋律やテンポが延々と続くことが無いため、飽きさせることがありません。あたかも展開の早いドラマを観ているような感覚です。
そう、マーラーは単なるメロディメーカーではなく、優れた脚本家・演出家でもあるのです。
ですから、マーラーの交響曲は「音楽を聴く」というより「映画を観る」感覚で聞いてみてはいかがでしょう。きっとあなたなりの解釈や聴きどころができるはずです。
さあ、少しはマーラーに興味を持っていただけましたか?
◆ 交響曲第1番 ニ長調 ≪巨人≫
「カッコウの動機」に代表される牧歌的な第1楽章から、躍動的な3拍子が楽しい第2楽章、誰でも一度は聞いたことのあるフランス民謡をモチーフにしたノスタルジックな第3楽章を経て、爆発する第4楽章へ。特にホルン全員が起立して勇壮なメロディを歌うラストの盛り上がりは圧巻。ぜひ生で聴いてほしい曲。
なるほど。映画みたい、という感想で、あながちずれてもないのかな?
さて、今回貼る動画はマーラーの交響曲1番<巨人>のピアノ1台での4手連弾です。
弾いていらっしゃるのは、「やまねこ交響楽団」というデュオで、ピアニストは青木茂氏、青木菜穂子氏です。
これはあれですね。
DVDで見る映画ではないですね。映画館、つまり、リサイタルがよさそうです!