楽譜を見ながらゆっくり弾いてね
「楽譜を見ながらゆっくり弾いてね」
生まれて初めての古典曲、ハイドンのピアノソナタホ短調1楽章の本番を目前に控えていたわたしに、彼女はこう言った。
それまで本番前にはがむしゃらに何度も何度も繰り返し通して弾いていたわたしには、目が点状態。
半信半疑だったけど、やった。
やってみると、案外難しかった。
楽譜をみないで感覚で弾いていたこと。
怪しいところ。
こんなことしてて、本当にいいのだろうかと思ったけど、ゆっくり音符を追った。
今と比べると、それでもまだ「見ているつもり」だったんじゃないだろうか。
結果、自分の本番の中では、今までのどれよりもよかった。
それからというもの、本番前になると彼女の言葉を思い出す。
今でもだ。
「楽譜を見ながらゆっくり弾いてね」
今、わたしは、
シンフォニア4番を、ばらばらにして楽譜通りにゆっくり弾いてみている。
やってみると、ちゃんと見てなかったところに気が付く。想定外だ。
こんなにも気を付けてるのに?音符を凝視してるのに?唖然とする。
本番は好きだ。
だから1年に2、3回は本番に出てきただろうか。
たかだか10年も満たない、ド素人のピアノ。
それでも今でも、本番は怖い。
「楽譜を見ながらゆっくり弾いてね」
うん。
やってるよ。
あの頃は何もわかってなかったな。
今もきっとそうなんだね。
ありがとう。
生まれて初めての古典曲、ハイドンのピアノソナタホ短調1楽章の本番を目前に控えていたわたしに、彼女はこう言った。
それまで本番前にはがむしゃらに何度も何度も繰り返し通して弾いていたわたしには、目が点状態。
半信半疑だったけど、やった。
やってみると、案外難しかった。
楽譜をみないで感覚で弾いていたこと。
怪しいところ。
こんなことしてて、本当にいいのだろうかと思ったけど、ゆっくり音符を追った。
今と比べると、それでもまだ「見ているつもり」だったんじゃないだろうか。
結果、自分の本番の中では、今までのどれよりもよかった。
それからというもの、本番前になると彼女の言葉を思い出す。
今でもだ。
「楽譜を見ながらゆっくり弾いてね」
今、わたしは、
シンフォニア4番を、ばらばらにして楽譜通りにゆっくり弾いてみている。
やってみると、ちゃんと見てなかったところに気が付く。想定外だ。
こんなにも気を付けてるのに?音符を凝視してるのに?唖然とする。
本番は好きだ。
だから1年に2、3回は本番に出てきただろうか。
たかだか10年も満たない、ド素人のピアノ。
それでも今でも、本番は怖い。
「楽譜を見ながらゆっくり弾いてね」
うん。
やってるよ。
あの頃は何もわかってなかったな。
今もきっとそうなんだね。
ありがとう。
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