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薄い紙石鹸

ついうっかり手を出してしまったのが運の尽き。

やっぱりバッハの曲は軽い気持ちで手を出してはいけません!すっかり「ガチ練習」モードに突入です。


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この小前奏曲とフゲッタの楽譜は、過去に2曲しか音を出したことがありません。

ひとつはBWV924。これは本番で弾きました(YouTubeには公開しています。音きったないけど・・・^^;)。

ひとつはBWV938。これはレッスンに出したけど家で弾いて終わりました(このカテゴリーに演奏動画があった気もします)。


今回手を出したのはBWV937。グールドのCDで何度も聴いた曲です。

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譜読みをして気が付いたこと。

調号を見て、拍子を見てから弾いている!当たり前じゃないかって?いやいや当たり前じゃなかったんですよ~~数年前は。いや、見てるのは見てるんだけど脳に入ってなかった。

そして、まずは無意識に左手から弾き始めたことにもびっくり。左手がネックになるのはインベンションで学習済みだから??

指番号を書いていきました。これもインベンションでやっていたこと。

左手がよちよちでもつっかからないようになったので、昨日から右手の音出しをしました。

右手も同じように指番号を。

この時に、自然に足拍子をとっていることにも自分でちょっと驚きます。当たり前じゃないかって?いや、当たり前じゃないんですよ。数年前は・・・以下同文。

まだ両手で合わせてはいません。弾けないのに両手で合わせてもかえってよくないのはインベンションで、以下同文。

ああ、しかし楽しいです。なんでしょう。気持ちよすぎる。

手がピアノの手になっているなあと、しみじみと嬉しくなりました。・・・「ピアノを弾く手」って、本当に、頑張って努力して作るものなんですよねえ・・・。ツェルニー30番の練習の時に、バタバタした手を直すのは一生無理な気がして、「わたし毎日何やってるんだろう・・・」と空しくなって練習しながら泣きそうになったこと、一生忘れません。だから今が嬉しい!あきらめなくてよかった!(もちろん、まだまだ「ピアノを弾く手」は作っている最中で、拍子も不安定なピアノ学習者です)


さっき美容室で、この曲の左手の出だしを思い出していました。

ミミレミソミレミラミファミレドシラ・・だったよなあ・・・違ったかなあ・・・・と楽譜を思い出していて、

家に帰って早速楽譜をめくると、合ってました!

ものすごく嬉しかった!

ずっと、楽譜を見ながら音名で歌えませんでした。ましてや覚えるとか、楽譜を写真のように思い出すとか!

移動ドの人なので、帰ってから歌ってみたらミをドと言っちゃったリごっちゃになるときもちょくちょくあるし、やっぱりシとソ、ラとファを間違えちゃうのだけど、それでも、アラベスク1番で音名で歌っている練習の効果がでてきてるみたいです。


11年ピアノを弾いています。その他に子供時代も数年。なのに937のような楽譜ですら、こんな風に練習しないと片手だって弾けません。さらにこんな練習を期間をかけて地道に重ねていかないと「その曲を弾ける」なんて無理無理。

ずっと前に、「ピアノの上達は薄い紙石鹸を重ねるようなもの」とブログコメントで教えてくれた人がいました。

本当にそうだなあとしみじみと思います。


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2 Comments

ina-kibi  

ねこぴあのさんの、しみじみとした喜びが伝わってきました^^
長い道のりを、しっかり歩いてきたんだな~という思いがこみ上げますね・・・。譜読みは楽しい作業ですよね!私は大好きです!!!最近は目があれですけど…爆

バッハのこの曲、娘がレッスンで弾きましたよ!当時小学生の娘のこの曲のイメージが、「郵便配達」だったのを思い出しました・笑

2019/12/29 (Sun) 09:38 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

ina-kibi さんへ

え~~!!郵便配達!なぜに!?(笑)
理由を聞きたいわ~演奏音源残ってたら聴かせてほしい(*´▽`*)

今日初めて両手を超絶ゆっくり合わせてみたんですよ!
この、初めて超絶ゆっくり両手で弾くときの感覚が、ものすごく好きなんです・・・。
なんて説明したらいいんだろう・・・
図工の時間や夏休みの工作で作ったふたつのパーツを、そぉ~~っと慎重にぴたっと合わせる時のドキドキ感と緊張?
さなぎから出た蝶を見て、わあ!こんな子だったんだ!!という驚きと感動?

目はね~~わたしもきついよ。老眼鏡かけて譜読みしてます( ̄▽ ̄)

2019/12/29 (Sun) 18:54 | EDIT | REPLY |   

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