暗譜試み中
その頃は本番はほぼ暗譜。譜面を置いても見ているようで見ていないので、その証拠に、本番であれっ・・・・?!!と恐怖の無重力空間に陥っても、楽譜に戻れない。レッスンですら、わたしは誰?ここはどこ?状態。
なら、置く意味なくない??と、途中から楽譜を置かずに弾くようになったのです。
置かないとなると覚悟がガラッと変わり、本番前になるとそりゃあもう狂ったように繰り返し練習してきました(可能な範囲でだけど)。
本番が好きだし、普段弾かないグランドピアノの音もホールの響きも味わいたい。何より、楽しみたい。でも、あの、落ちたときの無重力空間が怖いからというのも大きかった。落ちている時間はあとで録音を聞くと短いのだけど、当の本人にはものすごく長い時間なのです。
しばらくして楽譜を見ながら弾けるようになると、今度は逆に、まったく暗譜ができなくなりました。
そうすると本番はいつも楽譜凝視。
でも、見ながら弾けないよりは見ながら弾いたほうがいいよね♪とずっと思っていました。
ところが!
つい最近先生から、本当の?暗譜というのは、「楽譜を見ながらきれいに強弱もつけて弾けるようになってから、楽譜を見ないで弾けるようになること」で、「本番は暗譜が望ましい」と言われて、目が点状態( ゚Д゚)
自分がこれまでなんちゃって暗譜をしていたことは分かってはいました。
でも、はて・・・・どうしたらいいのか分かりません。
今回覚えたいのはシンフォニア4番です。本番まであと1か月あります。
やれるところまでやってみよう!と決めました。
とりあえずまずやったのは、アルトを覚えること。
ひたすらアルトの単旋律ばかりやって、だいたい覚えました。
次にバスを覚えました。これはアルトよりも早かった(といってもここまででかなり費やしています^^;)。
なら次はソプラノ、といきたいところだけど、単旋律ばかりの練習にちょっと飽きてきたので(笑)、今はソプラノとアルトの2声で覚えようとしているところです。
ここにきてびっくりです(◎_◎;)・・・・なんてこったい。意外にも、驚くほどあやふやなところがいくつもでてきました。
宿題のスケールもBWV937もやらなくちゃ・・・と思いつつ、こうしてシンフォニア4番ばかりなのは、暗譜目的はもちろんだけど、
気持ちいいからです。
最近電気毛布を買いました。
今まではずっと湯たんぽだったのです。
電気毛布が気持ちよくて気持ちよくて寝るのがますます楽しくなってしまいました。
それと同じように、ピアノの音が気持ちいいのです。
中音域はよく弾くためか、すでにもう調律してもらいたいぐらいなのですが、それでも。
ピアノはずっとペダルなしの単音が好きだったけど、こうして4番を弾いていると、重なるふたつの音もとっても気持ちがいい(インベンションにはでてこない不思議な美しい音が複数!)
さて、暗譜、どこまでできるか・・・どんな方法がいいのか、正解は分からないけど・・・・(わたしはこうして覚えている、というご意見募集します!)
それに、どうして、本番は暗譜が望ましいのでしょうね?
台本読みながらよりも覚えて演技した方がいいようなものかしら??(理由をご存知の方、教えてください!)