みっともなくても
本番直前だというのに、
今更ながら弾き方を変えなくてはならないことが出てきています。
ちょっとした手首の動きや、打鍵の仕方や、肩への意識もそうですし、
指使いを変えるところや、和音をアルペジオにしたり。
前回の発表会前に、「どこまでも弾ける、いつまでも弾ける、そのことが楽しい」という体験をしてしまったために、どうしてもついつい速く弾きたくなります。
でも、「練習は30分まで、痛くなったらすぐやめる」ことにしたために、
え?もう30分??
これからってところなのよーーーー!!
とか、
あっ痛い・・・・もうだめだ~~~・・・・・
ってな感じでの中断なので、
完全なる蛇の生殺しです。
本番前にこんな練習しかできなかったためしがありませんので、
対策のしようもありゃしません。
今までは本番前といったら、
楽譜をみてゆっくり練習、
片手練習、部分練習、
指に記憶させる練習、
頭がパニックになった時用に、戻れるポイントの検証、
録画を繰り返し、プロの演奏と聞き比べ、
落ち込んではまた練習、
本番を意識してのお辞儀から始まるイメージ練習、
いちにがなくてさんに練習、
とにかく不安を打ち消すかのように、
練習時間がとれないながらも、最大限の努力をしていたわけで。
本番直前に「開き直る」ことができたのは、
そうした「やれるだけのことをやった感」があったからですよ。
こんなんで、舞台にあがってしまっていいのだろうか・・・・。
ろくに弾けないのを分かっているのに、
聞いてくれる人に対して、ピアノに対して、失礼じゃないのか。
どんなにだめでも、だめな自分のままで出ようと決めたのに、
リスクがあるのを承知のうえで決めたのに、
・・・・と、ここまで書いたところで、妹の突訪がありました。
せっかくなので、本番前だからということで、
幻想を聴いてもらいました(笑)
ピアノに失礼じゃないのかとか・・・・
まあ、よく言えたもんだって感じで、
派手に間違いまくりました(笑)
思いがけず右手がミスる。
中間部をはさんだあとは多少回復したものの、
前半、ひどいひどい(;´▽`A
「うまくなったね~~~」
妹の言葉を受けて、ちょっとハッとしました。
たどたどしい、汚い音の、
独学のエリーゼのためにを、
妹は聴いているんです。
もう6年、
たった6年。
わたしの仕事は、10年やってやっと一人前。
たかだが数年のひとが、何を言ってる(笑)
・・・・・じゃあいいか・・・・
とは思わず、
自分がいかに弾けないかを、思い知る。
たかだか6年。
子供時代はたぶん4、5年はやってるわけですが。
それを抜かしたら6年。
例えほとんど記憶がなくても、
子供時代あっての6年。
甘えるなよ、自分。
腱鞘炎?
だからなんなわけ?
ピアノを弾くってことは、
そんなこともひっくるめてだわ。
それでも弾くって決めたんでしょ?
みっともなくて、いいじゃん。
落ち込んでも後悔しても恥ずかしくても、
出るんだよ。
趣味だから楽しく弾けたらそれでいい?
いやいや、違うから(笑)
・・・・・発表会まで、あと8日です。