やっぱり舞台が好き
仕方なく、歩いてその辺で時間をつぶすはめになったことがあった。
たまたま近くにあった建物にふらりと入った。
そこには、何回も聴く側で行ったことのあった、大きなホールがある。
廊下にはだあれもいない。
きょろきょろ見わたし、入り口のドアを開けてみると、なんと、開いた。
薄暗い見慣れたホールが、そこにあった。
一人で、2階席からゆっくりステージまで歩いた。
もしも誰か来たら、謝ればいいか・・・(おい)。
大きなステージに立って、
客席を見渡した。
静まり返っている。
ああ・・・・・
わたしはもっと大きなホールで、弾いたことがあるんだ・・・。
すごいことだよなあ・・・。
ステージの奥を見ると、
カバーをかけられた大きなピアノがあった。
ピアノをしげしげと眺めて、それからまた客席を見た。
コツコツコツコツ・・・・。
自分の足音が響き渡る記憶が蘇る。
心臓バクバクで、ピアノの前に座る気持ちがリアルに蘇る。
ああ・・・また、舞台に立ちたい。
そこで弾けるのは、すごく幸せなことなんだ・・・。
そう思いながら、また二階席まで戻り、
そっとホールを後にして、
何事もなかったかのように、迎えに来た夫の車に乗って帰った。
腱鞘炎になって悩んだけど、
やっぱり本番で弾こうと思った理由。
ピアノ友達の励ましがあったから。
舞台が好きだから。
どんなに緊張して間違って落ち込んでも、
家でひとりで弾くのとはわけが違うから。
ああ、
わたし、
出たがりなのかしら?(笑)
中年になって知った、自分の意外な一面。
わかんないものだよなあ。
発表会まで、あと2日です。
今日は、弾く前の挨拶から練習しました。
ちゃんと30分でやめました。
明日は、当日着るドレスを着て、靴を履いて、練習しようと思います。
みんなの演奏が死ぬほど楽しみです(*´▽`*)