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訪問看護って

休みです!しかも明日も!

本当は電話当番つきの連休だったのですが、急遽用事が入り、代わってもらいました。

訪問看護は交代で誰かが常に緊急携帯を持ち、365日休みなしの24時間体制で電話相談に応じたり、緊急訪問したりするのです。

一昨日の夜も点滴が落ちなくなった人がいて緊急訪問してました。いつでも何時でも電話していいですよと伝えると、皆さん安心されるようですよ。

患者さんから大変だねと言われるときもありますが、病棟のほうがずっと大変でした。

うーん、でも、病棟の人から「わたしは訪問無理~~」と言われることも多いので、向き不向きなのか?

看護師人生は途中の専業主婦時代を除くと合計20数年。

色々なところで働きましたが、今の職場が一番働きやすい!感謝です。

そして訪問看護が一番自分に合っているなあと感じます。



訪問看護は、30代前半で看護職(病棟)に復帰してすぐの頃から興味を持っていました。

でも、たった1人で訪問するので、経験が必要だから、今の自分には無理と思って、そのまま病棟を続けました。



看護師の職場って女ばかり、または男性がちょろっとの世界なので、まあ色々あるのが常ですが、

わたしは40代後半で病棟でひどいいじめに遭いました。

それが理由で不眠症になり、眠剤を処方してもらい、いっとき夜勤とリーダー業務を外してもらったことがありました。

心身の負担が減少し眠れるようになると、長いこと病棟勤務だったので、世の中の一般の人達はこんなに楽な生活をしていたのかとびっくりしました。

しかし、夜勤手当がなくなり、給料はがた落ちでした。



その時に思ったのです。

お金には換えられない。この先の身体のためにも夜勤を辞めよう。

子供達も大きくなった。あと少しで大学も終わる。

人生は一度しかない。どうせ日勤だけになるなら、ずっとやりたかった訪問看護をやりたい。



そのうち、異動があっていじめもなくなり、眠剤なしで眠れるようになり、リーダーも夜勤も再開しましたが、もうその頃には夫の理解をかちとり、転職を決意していました。



どうしてやりたかったかというとですね。

入院したことのある方なら分かると思うんですが、病棟看護師ってめちゃめちゃ忙しいんですよ。

もっとゆっくり話をきいてあげたい、もっと丁寧にケアをしたい、もっと要望に応えたい、そういう気持ちはもちろんですが、一番大きかった理由が、病棟で亡くなる人をたくさん看てきたからです。

最期は家で、その願いを叶えたい。

家で介護する人を助けたい。

そんな気持ちでした。

そしてそれは今も変わってません。




昨日、入浴介助をしていたら、こう言われました。

「(ねこぴあの)さんにやってもらうのが一番いいよ。」

「ありがとうございます、でもどうしてですか?」と聞くと、

「ぱぱっとやってくれて、きれいになるから」と笑って答えてから、

昔苦労していたことをたくさんお話してくれました。





丁寧にきれいにできて喜んでもらえてゆっくり話を聞けて、本当に嬉しいです。

お話してくれる内容は、みんな、その方の人生、気持ち、大切な宝物です。

特に、高齢の方の昔の話は、いかに自分が楽しているかと、どれほど恵まれているかと感じるし、その方がされてきた苦労に、生きる姿勢に、頭がさがる思いです。

こちらが教わることがいっぱいあるのです。



訪問看護って、マラソンなら伴走者みたいな感じなんですよ。

主役は、患者さんとそのご家族です。看護師はお手伝いをするだけ。

病棟ではそこのルールに従わないといけません。

でも自宅では、その方の人生、考え方ややり方に、こちらが寄り添うのです。

横に体育座りして、うんうんって話を聞くような。

こうしてくださいああしてください、ではなく、どうしたらいいか一緒に考える、そんな感じです。



あーあ、珍しく仕事のことを熱く語ってしまいました。

明日にはピアノの話に戻ります!


天候が不安定なときは体調を崩しやすいですから、

無理せず大事にして、弾ける喜び聞ける喜びを感じながら、

お互いに過ごしていきましょう~



最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
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6 Comments

bonbon  

ねこぴあのさん
何だかウルウルときてしまいました。
大変だと思いますが大切な仕事なのですね。私は若い頃入院が長かったので当時の病棟の看護婦さんとの思い出が一杯(なぜかドクターの記憶はあまりないのですが…)。心に寄り添ってくれたことが一番の薬となりました。しんどい時は一緒に涙してくれたり、だまって話を聞いてくれたり。病棟コンサートにも良く癒されていました。本当に感謝しかありません。病棟勤務でのことはさぞかしお辛かったでしょうね。そこは女性が多く集まる職場、何となくですが想像してしまいます。でも、今は良い職場に恵まれているようで良かったです。心が動かされるお仕事って、やりたくてもなかなか出来ないから単純に素敵だなぁと思います。どうかご無理なさいませんようこれからのご活躍を祈っています。

2022/08/28 (Sun) 15:00 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

bonbon さんへ

bonbonさん、コメントありがとうございました^^
しかもウルウルですか~~

>若い頃入院が長かったので当時の病棟の看護婦さんとの思い出が一杯

そうだったんですね。
頑張りましたね。よくなられてよかった。
よい看護師さんと出会えて幸運でしたね!^^

いじめは辛かったですが、それがなかったら今でも病棟勤務だったかもしれなくて、不幸な出来事って、案外次へ行くためのステップかもしれません。
結果、訪問にうつって本当によかったんですよ。
起こる出来事は、全部必然かもしれないなあと思う今日この頃です。
だとすると、ブログでの出会いも、必然かもしれませんね^^

2022/08/28 (Sun) 22:57 | EDIT | REPLY |   

ねこねここねここたつでねてる  

ねこぴあのさん、温かいです♡ こんな訪問看護師さんに来ていただけたら嬉しいでしょうね。 それに手早くきれいに、それ大事です。 見習いに行きたいです・・・介助じゃなくて家事などをw

2022/08/29 (Mon) 10:32 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

ねここたつさんへ

ねここたつさんコメントありがとうございます^^
今53歳なので、20数年の看護師+3年間の看護学生時代は、わたしの約半分を構成している成分なんですよね。
そう考えると、14年のピアノは全然ひよっこで当たり前ですね~
でも・・・子供時代の数年を入れると・・・
って、またピアノの話に・・・(笑)

2022/08/29 (Mon) 15:24 | EDIT | REPLY |   

ハナコ  

両親の闘病で、病棟も緩和ケアも訪問介護も、看護師さんには本当にお世話になりました。
特に自宅介護には大きな不安があったけど訪看さんの「いつでも連絡してくださいね」って言葉はありがたかったです。
いつ休んでんだろう?って気にもなるくらい訪問やら連絡やら、やっぱりわたしも「大変ですね」って言ってました(笑)

緩和ケア病棟で母を送った後に父が一般病棟に入院したのですが同じ病院か?と思うほど時間の流れが違いましたねー。
とにかく常に走り回っている(実際には走ってはいないんでしょうけど)イメージ。
お願いごとをするのにも看護師さんのタイミングを見計らいながら、って感じでした。
女ばかりの職場には縁がないのですが大変なのは仕事自体ではなく人間関係なのかもしれませんね。

真摯なねこぴあのさんの生き方、考え方。
きっと音に表れていると思います。これからも頑張ってくださいね。 

2022/08/30 (Tue) 18:37 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

ハナコさんへ

>訪看さんの「いつでも連絡してくださいね」って言葉はありがたかったです。

お~~そうですか~~
そしてやっぱり大変ですねって言ってましたか(笑)
そうか~闘病されていたんですね。

わたしずっと一般病棟でした。実際には走ってなくても、バタバタバタバタ走り回っていたような気がします。入院、急変、ミスが許されないしすごい緊張でした。
タイミングを見計らいながら、なるほど・・・
今は面会が難しくなりましたので、ご両親はコロナじゃないときでよかったですね。

看護師はオ・ン・ナの世界♪
でも訪問看護やりたいとか好きなんて人は、バリバリした人がいないような気がしますよ。
だから人間関係がいいのかな??
訪問は重症の方の医療処置も1人にだけ向き合うので、やりながらナースコールがなるとか、やりながら何時までにこれをやらなくちゃと考える、とかがなくて、集中できます。

音に現れてますかね~??
だとしたら嬉しいです^^
コメントありがとうございました!


2022/08/30 (Tue) 19:59 | EDIT | REPLY |   

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