肯定感とセルフケアと努力と好きで
ピアノを弾く人は、
素敵な演奏をするのに、
「わたしなんてだめです~~~!」
「もう全然だめで」
「恥ずかしい」
「こんな状態で人前で弾くなんて」
など、自分の演奏のことを否定的に言う人が、案外多いように思います。
謙遜もあるのかもしれないけど、
どうやら本気でダメダメだと思っている様子の人も結構いるんですよ。
前にこんな記事を書いたのですが、
わたしはわりと最近にようやく、ピアノじゃなくて自分自身に対して、「自分は自分が思っていたようにダメな人間じゃなかったんだ!」と気がつきました(50過ぎてやっと!)。
自分のピアノに対してそんなに悪くないじゃん!と思えるようになってきた理由は、この自己肯定感が大きかったような気がします。
どれほどうまくても、自分の演奏をダメだと思っている人、
どれほど下手でも、自分の演奏を素敵だと思っている人、
どう考えても後者の方が幸せですよね。
でも、後者ばかりだとうまくはなれない??
レッスンではダメなところを指摘され、練習ではそれを改善するようにするわけですが、
ダメばかり、落ち込むばかりでは、ピアノを嫌いになっちゃうかもしれません。
レッスンで傷ついたことは一度もないです。
それでも、レッスン中に泣きそうになったことが何度もあるし、レッスンの帰り道に落ち込んだことは数え切れないのも事実。
今からこんなにやったって何にもならないのに何やってるんだろう・・・ばかみたい・・・どうせあっち側には行けないのに・・・とか、負の穴に落ちちゃうことも、定期的にあります。
正直に言えば、すごく落ち込んでいるときに人様の素晴らしい演奏を聴いて、もやっとしたこともあります。
でもしょうがない、人間だもの。
自分で自分をなぐさめて、
自分で自分に言い聞かせます。
違うよね?比べるのは他人じゃなくて過去の自分だよね?
あそこはよくなったじゃん!一番よく弾けたよ。
練習したくてもできない人もいるんだよ?
うまい人は自分の何十倍も弾いてるんだよ?
だいたい、なんでうまく弾きたいの?
うまく弾いて、人から褒められたいの?すごいって思われたいの?
それは違うよね?
大好きな曲をお披露目するんでしょ?
ピアノと一緒に歌いたいんでしょ?
きれいな音を出したいんでしょ?
曲に乗せたい思いがあるんでしょ?
じゃあ、やっぱり丁寧に練習しよう。
片手から。
ゆっくり。
もう一度楽譜をよく見て。
永遠にできるようにならないような気がしても、いつかきっと、あれっ?と気がつくとできるようになっている時がきますものね。
適度な肯定感を持って、落ち込んでも自分の心はセルフケアして、言われたときは悔しくても無理だよー!と思ってもやっぱり努力して、そしてやっぱりピアノを好きで、いつまでもいくつになってもピアノを弾いていたいなあ、と思うのです。
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