シンフォニア5番の練習を再開しています。
「これはゆっくりでもいいよ」と先生が言うので、この速度ですが、これでも限界。
YouTubeを開くとみんなはっやいなあ~・・・この装飾音を、どうしてあんなに速く弾けるんだろう??
音を出すだけでも難しいのに、できないことがいっぱい。
この曲にはソプラノとアルトに歌詞がつきました。
ソプラノもアルトも悟りでも開いたかのような、穏やかな穏やかな歌ですが、
でも弾いているわたしは、時々嫌な気持ちが沸いてきます。
一方的に自分の考えを述べて人の話は聞かない人とのストレスを、思い返してしまうからです。
これはきっと、よせばいいのに、わざわざ思い出して、あえて思考している?
みんな違う考えで、みんなそれぞれの正義がある。
正義は、戦争も巻き起こす。
正義は大義名分。
それをひっぺがして、
心の中を見てみよう。
「負けたくない」
「自分が上でいたい」
「わたしは悪くない」
「わたしが正しいのだからそれを通して当然」
「こうなったのはあなたのせい」
逆にしてみよう。
「負けてもいいよ」
「わたしは下でかまわない」
「わたしには悪いところがあった」
「自分が正しいとは思わないから押しつけない」
「誰のせいでもない」
そう。
誰のせいでもないことって、ある。
仲良しの友達から仲間はずれにされている、という、小学3年生女子みーみちゃんの相談に、小島よしおさんが答えた文章を読んだことがある。
その回答が秀逸だった。以下、抜粋。
友だちとの関係って、ずーーーっと同じ距離でいるほうが難しいんだ。頭のなかに、広くて大きな海をイメージしてみて。その海で、一人ひとりが別々のたらいに乗っているとするでしょ。潮の流れや風の向き、波の立ち方でたらいが流されていく。そのとき、友だちが乗ったたらいが近くに寄ることもあれば離れることもある。そこで離れないように相手のたらいを自分のたらいの近くに無理やり寄せようとしたり、相手のたらいに近づこうとしたりすると、自分も相手も落ちたり溺れたりする危険があるんだ。潮の流れや風の向きは自分で操作できない部分。それぞれの家庭環境や興味を持つものなんかが、潮や風ということだね。人との関係も、目に見えない流れに左右されることがあると思うんだ。だから、無理に引き寄せようとせず、流れに身を任せて、今はみーみちゃんの近くにいる人を大切にしてみるのはどうだろう?
川の流れにたゆたうようなこの5番を練習しながら、
曲の力を借りて、
嫌な気持ちになる自分を赦して、相手のことも憎まず、一歩先へ行きたい。行くんだ。行こう。
練習しながら、そんなことを、考えています。
スポンサーサイト
4 Comments
michael
こんにちは
今は別の楽器で精一杯ですが、
「子供歴なし」で、ピアノを稽古した事があります、これはハンディ大きいですが;
うちの子供が習いだして、その曲を一緒に練習しました、
「ペッツォルトのメヌエット」「インベンション1番」をどうにか暗譜で弾く
ところまで行って、それなりに楽しめるもんだと思いました。
2022/09/13 (Tue) 15:18 | EDIT | REPLY |
ねこぴあの
michael さんへ
ina-kibi
ねこぴあの
ina-kibiさんへ
ina-kibiさん、いつも聞いてくださりありがとう!
>曲の魅力がめちゃめちゃ伝わってくる、音がきれい、テンポがぶれない、聞いていてひき込まれました。
わわ~~っ( ・_・;)
えええ~~~み、みりょく??きれい??(゚Д゚)と思うけど、やっぱり嬉しいです、ありがとうございます!
前回の調律後、音がソフトになって汚い音がでにくくなったのはいいんですが、ソプラノとアルトのオンショクを分けられなくて・・・試行錯誤しています。
これ週末のレッスンに出したらめちゃめちゃ言われると思うので、今だけina-kibiさんの優しい言葉に浸らせてください(笑)