かけがえのない時間
シンフォニア14番ですが、
フレーズと歌詞が合わないためにここ数日細かい修正を続けていまして、
今日やっと、固まってきました。
これでやっと!歌詞で覚えることができます♪
この曲の難所は、やっぱり17~19小節じゃないでしょうか。そこは手もペダルも難しくて必死、ゆえにアルトが埋もれがち。
久しぶりにエッシェンバッハのCDを聞いてみたら、おお~~アルトくっきり!!
うわ~すごいな、さすがだよ・・・
わたしは中高で合唱するときはいつもアルトでした。
声が低くて音域が狭いので、音域の広いシンフォニアは、ちょこちょこオクターブ下げたり上げたりしないと歌えません。
とっさにはできないので、「ここで上げる」とか場所を決めておくために、何度も何度も1声&2声&3声で弾きながら練習します。
そんなことを何度もしていると、「つられてしまう、音をとりにくいところ」も、だんだんとはまっていく感じです。
たった数分の短い曲ですが、膨大な練習が必要です・・。
「楽譜の音をただ出すだけ」では「なんちゃって3声弾き」であって、「3人の合唱」にならないというか。
そう、合唱なんですよね。
中年になって再開したソプラノちゃんとアルトちゃんとバスくんは、
昔やっていた合唱をすることになって、
もう何曲も、放課後の小学校の音楽室で練習してきました。
だんだんお互いの境遇や気持ちを分かっていき、
ときには喧嘩したり、泣いたり笑ったりしてきました。
音楽室以外で会うことはなく、
練習以外のやりとりは連絡事項のみ、
どこかで発表するわけでもない、ただ3人で歌うだけですが、
もう今では、かけがえのない大切な友達であり、かけがえのない音楽の仲間です。
50代の3人は、この時間がいつまでもは続かないことを、いつかは終わりが来ることを、心の底では分かっています。
だからこそ、奇跡のような時間だと感じているのです。
よく通る明るい、ダイヤモンドのようなソプラノの声。
肌触りのいい薄手の毛布のような、柔らかなアルトの声。
しっかりと重みのある、けれど優しく寄り添うバスの声。
3人は今ではそれぞれが、相手のよさが引き立つように歌いたいと、思っています。
自分にはないそれぞれの長所を、好きなのです。
自分にしかない自分のよさも、好きになれました。
ピアノの交流は、小学校の音楽室の3人の練習に、なんだかちょっと似てるなあ。
今しかない時間を、出会いを、音を、大切に大切に、していきたいなあ・・・。
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