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好きなことばかり旅行 ③番外編

普段はフルタイム勤務であくせくと生きているので、読書は好きなのですが、少しずつしか読めません。

読む日の間が空いたりすると、あれっこの人誰だっけ?となってしまい、遡って探し、それに時間がかかり、効率が悪い。

しかもなまじ家にいると、あれもこれもやらなきゃ(もちろんピアノも)となってしまう。



だから、お休みの日にゆっくり本を読むのは最高の贅沢です。

今回は行き帰りを感染予防でグリーン車にしたので、集中して読むことが出来ました。


2日目の待ち合わせまで結構時間があったので、ホテルをチェックアウトしてからも読みました。

一人でマクドナルドでのこの時間は、意外にも心豊かなものとなりましたよ。



今回読んだのはこちら。

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遠藤周作さんの作品は、「沈黙」を読んだことがあったのですが、これは初めて。

「海と毒薬」も、むかーーーし読んだような・・映画だったか・・・記憶が曖昧です。

(「沈黙」に出てくるキチジローは、裏切り者で、いやしく、でも泣いて後悔したりする、人間そのものという感じです。バッハの音楽はわたしは「原罪」という言葉を連想するんですが、原罪という言葉を見るといつもキチジローを思い出します。キチジローはまるで日本版ペテロみたいな感じ?ペテロは、主よあわれみたまえの登場人物です。)



感想。

最後の終わり方が拍子抜けで、えっこれで終わり?という感じで、もうちょっとそれぞれの登場人物の終着点を読みたかったなあと思いましたが、

テーマが難しいわりに、それぞれの登場人物の背景や心情に引き込まれ、途中泣きそうになる場面もあり、どんどん読めて、何かすごく大事なことがちりばめられている気がして、これはもう一度読みたい、読まなくては、と思ったし、この本で、この著者の方の言いたかったことが完結したのかなあ、とも思いました。




深い河を読んだので・・・ちょっと語らせてください。



わたしは親族に寺があり、育った環境は仏教です。

子供時代読んだ手塚治虫さんの「ブッダ」にもかなり影響を受けました。

でも、正月には神社に行き、「神様、どうか~~してください」とお願いをし、

誰か1人の神というよりは、あらゆるものに神様がいると思っています。

花や、犬や、木や、人間にも。

自分が死んだらお坊さんにお経をあげてもらいたいという気持ちも乏しい、ようは無宗教です。

色々な宗教があるけれど、

どれも大きな宇宙という命の中のひとつにしか過ぎないと、思っています。



死んだらどこへ行くのか?

わたしはですが、死んだらしばらくは魂は漂って上の方で見ていると、思っています。

見られていると思いながら、死後の処置をしています。



そしてしばらくすると、大きな命の中に帰って行き(帰れない魂は浮遊霊になるのかな?)、

大きな命の中は、苦痛もなければ誰かと会話したりご飯を食べるような生活はなく、ただただ空気や水のように溶け込んでいるだけで、

また時期が来れば、それまでの記憶を全て無くした状態で、新しい命に生まれかわると思っています。



今の生で出会った大切な人は、夫か、友達か、恋人か、今とは役割は違うかもしれないけど、おそらく前の生でも大切だった人。

だから、今の生で大切な人には、次の生でもまた会える、離れても心配いらない、と思っています。

ただ、今生きている人生の中で与えられた宿命は、よりよくするように努力しないと、次の生でまた同じ課題が課せられるような気がしています。



たまに前の生の記憶を、断片ですが覚えている人がいるようですね。

わたしは覚えていませんが、時々不思議な夢を見ます。

目が覚めた時にはっきり内容を覚えているような夢を見たあと、

しばらくすると、「ああ、あの夢はこれだったんだ」と思う出来事が起こるんです。


予知夢なんでしょうか。

夢のおかげで、これに気をつけようとか、きっとよくなるから心配しなくていいな、とか思えるのです。

なんとなく、そんな夢を見せているのは、わたしの死んだ父親か祖父じゃないかなあと勝手に思っています。

だとしたら、大きな命の中ではもしかしたら、次の命に生まれる前に、大切な人に何か力を貸せるんでしょうか。



危篤状態から生還した複数の患者さんから、

「とてもきれいなところにいた、花が咲いていた」

「まだ来ちゃダメだって言われた」

など、不思議な話を聞いたことがあります。

本当はどうなんでしょうね。

つらつら書いたことはわたしの想像でしかありません。

誰も死んだ後の事を知らないのだから、分からないままでしかないのでしょう。



でも、確実なこともあります。

たとえ死んでも、誰かの記憶の中に生きてれば、その人は生きていると思っています。

技術、伝承、継承、建築、子孫、学芸、芸術・・・

そうして、編み目のようにつながって、人は生かされ、死んでゆき、死んでもなお、つながっていくのかもしれないのです。



バッハやベートーヴェンなどの偉大な作曲家は、現在も受け継がれ、作曲家が言いたかったことはなんだろう?と検証されていますが、本当にすごいことですよね。

それに引き換えわたしは、どんなにピアノを好きでもピアニストには死ぬまでなれず、看護師としてもすごく優秀でもない、ただのどこにでもいる平社員です。歴史に名を残すようなことはひとつもありません。

それでも、わたしも、他の人達も、誰もが編み目の一部で、もし自分が存在しなかったら編み目はほつれるかもしれないし、違う模様になるかもしれないのです。



自分にとっても、編み目(世界)にとっても、自分自身は大切なかけがえのない存在だと、思うのです。

そしてそれを作るのは、「神」と呼ばれる大きな命の、偉大な力なのかもしれません。

限られた命を、感謝して、大切に、味わって、楽しんで、生きていきたいです。



読書感想文みたいになっちゃたけど(笑)、

ブログを書くのも好きなことです。

今回は時間をかけて書きました。

こんなこと、初めて人に話しました。

読んでくださった方、ありがとうございました!










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bonbon
2022.11.18 Fri 15:20

ゆっくり読ませていただきました。みんな、言わないだけで同じようなこと思って考えているんだなぁと感じました。私も、『沈黙』と『海と毒薬』を高校生の頃と30代で二度読みました。30代読んだ時の方が内容の理解が深く、本に唸った記憶があります。イエスを知らないというペテロ、そしてキチジロー、どうにも人間ぽくって私は好きです。『深い河』は読んだことないので読んでみようと思います。日本人でよかったなぁと思う所は、無宗教ですけど心の奥底に漠然とした委ねどころがあるってところでしょうか?いつか死ぬのだから、懸命に生きていたいですね。思いの詰まった記事をありがとうございました。

ジル
2022.11.19 Sat 06:25

「深い河」、若い頃に読みました。遠藤周作の集大成ですよね。「沈黙」も読みました。私がこの人の小説で印象に残っている(好きだった)のは、「イエスの生涯」、「おばかさん」、「私の愛した女」…あたりでしょうか。今読んだらまた印象が変わるのかなあ。
死んだらどこに行くのか…永遠の問いですね。読書は、いろんなことを深く考えさせてくれるきっかけになりますね。
思いをシェアしてくださって、ありがとうございました。

Gari
2022.11.20 Sun 03:45

ねこぴあのさん、すみませんコメント連投してしまいました。私もひと頃遠藤周作のファンで、彼の小説とエッセイはかなり読みました。でも残念なことに小節の方は時間が経つとほとんど内容をおぼえていないんですよ。すごく「良かった」と思ったことくらいしか覚えてない。彼のエッセイはすっごく面白くて大笑いしながら読みました。彼が入院中に看護婦さんにちょっかいかけて笑わせていたストーリーとか今でも覚えてます。ほんと、日々働きながら家事もやり、ピアノの練習もしている我々は、なかなか読書に充てる時間が取れないですよね。私もまた遠藤の作品を読み直してみたくなりました。

ねこぴあの

bonbon さんへ

ねこぴあの
2022.11.20 Sun 08:41

bonbonさんのコメント、一言一言に共感できました。

>イエスを知らないというペテロ、そしてキチジロー、どうにも人間ぽくって私は好きです。

そうなんですよね。
人間ってそういう生き物なんですよね。
綺麗な部分と醜い部分を併せ持つのが人間で、その比率は個人差があれど、欠点やゆがみのないきれいなだけの人間はいない、とわたしは思っています。もちろん自分もどうしようもなく醜い人間です。

>日本人でよかったなぁと思う所は、無宗教ですけど心の奥底に漠然とした委ねどころがあるってところでしょうか?いつか死ぬのだから、懸命に生きていたいですね。

委ねどころ、言葉のチョイスがいいですね~
確かにそうだなあと思いました。

死にたくないし死ぬのは怖いです。でも必ず自分も後に続きます。
だからこそ死にゆく人とそのご家族を大切に大切に抱きしめるような気持ちで仕事をしています。
そして、いつか必ず死ぬからこそ、人は、思いやりや感謝の気持ちを持てるのかもしれないですね。



ねこぴあの

ジルさんへ

ねこぴあの
2022.11.20 Sun 08:47

ジルさんは読書家ですねえ。
以前もレベッカの記事にコメントいただきましたね^^

>私がこの人の小説で印象に残っている(好きだった)のは、「イエスの生涯」、「おばかさん」、「私の愛した女」…あたりでしょうか。

わあ、ぜひぜひ読んでみたいと思います。
早速注文しなくては!(笑)

深い河は、文章が子供っぽくなく、難しすぎず、ぐじぐじしてなくて、さらさらと読めて、うまく言えないけどわたしにはちょうどよい感じでした。
沈黙は映画にもなったので過去に娘と観ましたが、かなりきつい描写もある長い映画で、本の方がいいとわたしは思いました。

こんなこと真面目に書いてどう思われるだろう?と思いながら書きましたが、書いてよかったです。こちらこそありがとうございました^^

ねこぴあの

Gari さんへ

ねこぴあの
2022.11.20 Sun 08:52

Gariさん、遠藤周作さんお好きですか~それは嬉しいです^^

わたしも海と毒薬のストーリーはぼんやりとしか覚えてないので同じです(笑)

Gariさんもお仕事されているんですか?本当に、その上にピアノもですから、時間を見つけるのは大変ですよね。
でも本はいいですよね。
ピアノと同じように、本は友達になると思います。
わたしまだあと1冊、買ったけど読んでない本があるんですよ。
夜は暖かい布団が気持ちよくてすぐに寝てしまうので、寝る前に読むのが最近難しい・・・歳ですねえ^^;