ゆっくりでいいからきれいに
なんともう届きました!
ウキウキしながら音を出すと、ああ、やっぱりいい音!
でも、平均律1巻6番プレリュードを四分音符40で合わせてみると、全然ダメでした。
何がダメって、弾けないのです。
指番号が頭に入ってないため?
不適切な指番号だから?
あれこれしてみても、左手はあらぬ音を出すわ、余計間違えるわ、メトロノームとずれるわ、どうしようもない状態。
さらにあれこれしてみても、なぜかさらにドツボ。
あきらめました。
自分はまだそこじゃないのです。
潔く認めよう。
「八分音符カウントでゆっくり」、これが今の自分にできる速度。
できないままの練習を重ねても弾けるようになるわけがない。
ああ、そうだよ、うっかりまた落とし穴に落ちるところだった。
メトロノームをゆっくりに合わせて目盛りを1個1個下げていく。
すごくゆっくりから1個1個。
ああ、久しぶりだ、これ。
インベンション1番は合格までに半年かかった。
やってもやってもできなくて、
悔しくて、頑張って、それでも弾けるようにならなくて、
レッスンで「・・・どうして弾けるようにならないんでしょうか」と聞いた時、
先生は「ゆっくり弾かないから。片手で弾かないから」と即答した。忘れない。
ゆっくり弾く。
片手で弾く。
「ゆっくりでいいからきれいに。速くするのは最後だよ」
また先生の声が聞こえてくる。
新しいピアノでも、
新しいメトロノームでも、
やることは一緒だなあ。
スポンサーサイト