人生初連弾曲
人生で初めてピアノ連弾をしたのは、サークルの発表会でした。
サークルの二次会で、
「やってみたい」というわたしの発言に対して、
たまたま隣にいた上手い方が「じゃあやりますか。シューベルトの軍隊行進曲はどうですか?」。
「やりましょう!でもどんな曲ですか?」
居酒屋でそのひとがその場で検索してくれて、プリモを弾くことで即決したのでした(酔っ払い)。
後日パソコンに送られてきた楽譜を見て、わたしは予想していたとはいえ、驚いた。
当時ピアノ歴3年か4年ぐらい?
自分にはとっても難しそうだった。
指使いがまったく書かれていない楽譜で、どうしていいか分からなかった。
そもそも、メトロノームに合わせる事すら、難しい自分。
ツェルニー30番を始めたばかりの頃。
わたしはその曲をいきなりレッスンへ持って行った。
先生がその場でゆーーーーーっくりセコンドを弾いてくれて、どうして弾けるんだろう?と感動した。
先生が指使いをパッパと指示してくれて、どうして考え付くんだろう?と感動した。
ユーチューブに出てくるこの曲は、どれもこれも速くて、合わせることができなかった。
そもそも、音を拾うことすら困難。
状況を知った当時のブロ友さんが、「ゆっくりセコンド」の音源を送ってくれた。
すごく嬉しかった。
それでも、わたしには速すぎて、合わせることは困難だった。
申し訳ないことに、その動画に合わせる練習は、ほとんどできなかった。
自分が音を出すので精一杯で、相手の音なんか聴こえないのだ。
合わせ練習は数回やった。
相方さんは色々アドバイスしてくれたが、全然できなかった。
そうして迎えた本番当日。
セコンドの音の後に入るプリモのわたしの音は、いきなり派手に間違いまくった。
何度も走った。
相手の音は、ところどころしか聴こえなかった。
「とにかく止まらないように」それしか考えてなかった。
終わってすぐに、相方さんに謝った。
「だいぶ走りましたね~(笑)」笑顔で言われた。
実際その通りだった。
本番演奏を聴きかえすと、耳をふさぎたくなるぐらいに、自分の音はひどい。
なんでこんな話をしているかというと、
実は来月、この曲を自宅でもう一度やるつもりなのだ。
音源を送ってくれたブロ友さんが、うちにきてくれることになったから。
今度こそ、彼女の音源に合わせて練習しよう。
あんな鍵盤をたたいて走って聞こえずに弾くのはもういやだ。
今度はちゃんと弾けるかな。
聴けるかな。
刻めるかな。
連弾の練習って、相手のためにするんだな・・・・。
「