丁寧に
手が痛くなるのが怖かったけど、難関部も痛くならずに弾けました。
最難関部のコン・ブラブーラも、その前の難関部も、
一音もこぼしたくなくて、丁寧にさらいました。
コン・ブラブーラのところを片手ずつやって、昔の練習を思いだし、感じました。
どうしてあんなにがむしゃらに、弾けないのに速く弾こうとしたんだろう・・・
先生は、すごくゆっくりから少しずつ速度をあげるように言っていたのに、わたし、膨大な時間を間違った練習していたんだなあ・・・・。
そういうことって、よくあるなあと、ふと、思いました。
ピアノだけじゃなくて。
力づくで弾けるわけないのに。
無理なものは無理なのに。
それでも頑張ってしまうときが、あるんですねえ。
でもねえ・・・・
間違った練習だったかもしれないけど、
うまくいえないけど、
「間違い」ってないんじゃないかなあ・・・・。
だって、その時その時、精一杯やってるわけで。
後になってみると、あ~~何やってたんだろうって思うんだけど。
こうすればよかったのに、ばかだなあって思うんだけど。
人生に「間違い」なんか、ないんじゃないかなあと。
こんな風に思うなんて、
若い時には考えなかったなあ。
もう今は、無理やり速く弾こうとなんて、しませんよ。
うまく弾きたい、それはそうなんだけど・・・
うまいって思われたいっていう気持ちが、邪魔になるというか・・・
丁寧に、一音ずつ音を出していたらいいんじゃないかなって、思うんですよ。
ピアノだけじゃなくって。
ひとにどう思われるかなんて、もういいや~って。
みんながいいと思わなくってもいいんですよ。
きっと誰かが見ていてくれますね。
ひとりかもしれない。
そしたら、そのひとりを、大切にしたらいいんだよなあって。
ピアノを弾きながら、そんなことを、考えていました。
こんなつぶやきを読んでくださった方がいることに感謝です。
読んでくださった方、ありがとうございました。