インベンションの難しさ
わたしは子供時代バイエル全曲とブルグミュラーのアラベスクだけやった。
約30年のブランクを経て、
大人になってからの練習曲は、最初はバーナム(途中で中断)、
次にツェルニー30番(現在進行形・13曲終了)、
後からインベンション(現在進行形・4曲終了)となっている。
発表会などで弾く曲は、「大人なんだから弾きたい曲を弾けばいい」という先生の方針?に甘えて、
無謀を極めた選曲をしている(そのために苦しんでいるのはこのブログの読者の方はご存知の通り^^;)。
レッスンはいつも、教本(ツェルニーかインベンション)と曲の2本立て。
現在のレッスン曲は、インベンション14番とモツソナ331の1楽章。
ツェルニーを始めた頃、動かない左手をなんとかしたいと考えて、
ハノンを買ってきて、途中までやったりもした。
当時は弾けた気になっていたが、今ならわかる。
とにかく左手がだめだ。全然だめ。
時間の制限もあって、ハノンは今はほとんどやっていない。
インベンションは、ときに曲よりも難しい。
一番の問題は、2声が聴き分けられないこと。
次の問題は左手が不自由すぎること。
ふと思うのだ。
・・・・・バイエルにしたって、ツェルニーにしたって、
左手がメロディとか、左手が忙しい曲なんてほとんどない。
ずいぶん偏ってないだろうか?
以前、坂本龍一さんがこう言っていた。
「僕は左利きなので、初めてインベンションを弾いたとき、とても感動しました。」(言葉尻は違うかも?でもそんな意味だった)
そうなんだよ・・・・ほとんどのひとが右利き。
右が左より動くのは当たり前じゃないか。
動かないほうの左手で歌うって、右手が伴奏って、
それが「カエルの歌」になっていなければ、まだいいかもしれない。
インベンションは「カエルの歌」の「カエルーの歌がー」の部分がちょっとづつ変化して、
しかも小節ごとではなく、微妙にずれて「カエルー」が入ってきて、
右が「カエルー」になったり左が「カエルー」になったりして、
右が「カエルー」のときは左は「ゲロゲロー」とこれまた歌い、
左が「カエルー」のときは右が「クワックワッー」と歌う。
「カエルの合唱」のような歌は、子供の頃実は大好きで、よく妹に歌おう歌おう~って言って歌っていた。
妹はそうでもなかったが、小学校時代、自分のパートじゃないパートにつられて違うところを歌う人がよくいた。
子供心に不思議だった。
歌なら違うパートの声を聴きながら、つられずに歌えるのに。
歌えるのに・・・・(´;ω;`)
しかも、ペダルは使えず音は丸わかり。
ノンレガートの掟?もある。
さらに、「カエルー」自体が、それまでにない、なじみのないメロディなのだ。
つまり、とっつきにくい。
一見簡単そうに見える楽譜だが、もんのすごく「弾きにくい」。
一見淡々と「カエルー」なのに、いろんな「カエルー」にしなくてはならない。
歌詞がないのに、歌う、そんな感じ。
もしくは、歌詞は数字の羅列なのに意味があるというか。
でも、この直接的に訴えてこない感じが、たまらなく好きなのだ・・・・・惚れた弱みというやつだろうか。
(素人の主観にまみれていますのでご了承ください)
・・・なんでさあ・・・・・
小さいころからバッハ的なものをやらせないんだろう?
なにもインベンションとかじゃなくてもいいからさあ・・・・
その前の教本もなにやらあるっぽいし・・・・
左手が歌ってさあ・・・・
利き手じゃない分訓練できるようにさあ・・・・・
疑問は、以上幼少期の昔の時代のレッスンへのことと、
目標であるシンフォニア14番なんて、ほんとにいつか弾けるようになるのかな・・・・・ってこと・・・・・・(;´▽`A
大人の趣味のピアノだけどさ、
でかい目標があったっていいよねえ・・・
いいよねえ・・・・・・ヽ(;´Д`)ノ