fc2ブログ

人生の終わりに

ピアノが聴きたい・・・・ユーチューブを開くと大好きな曲がアップされていました。




聴いていたら、やっぱり記事にしよう、と思いました。





つい先日、とある研修を受け、人生の終末期について思いをはせていました。

自宅で死にたいのはやまやまだけど、理想とするピンピンころりは難しい場合がほとんどなので、病院なり、老人施設なり、どこかにお世話になるかもしれない。

はたと、考えました。

・・・・・ピアノはないだろうな・・・・・・。

万が一弾ける元気があって弾けたとしても時間には著しく制限があるだろう。

ピアノがある老人ホームってないのかな・・・・。

そんなことをとりとめもなく考えていた矢先、あろうことか葬儀に参列することに。




故人は、大恩がある、音楽をこよなく愛する人でした。

急なことでした。

葬儀では、故人の音楽仲間が、バックミュージックをセレクトしました。

葬儀自体はいたって普通の形ですが、普通と違っていたのは、合間のバックミュージックがそれらの曲で、弔辞を述べる方いずれの方からも音楽の話が出ていたこと、そして、音楽仲間の参列の数がびっくりするほど多数だったこと。

大きな大きな出来事です。

お化粧がはげるほど泣きましたし、周りももちろんそうでした。

胸中は複雑で、とても文章にできるものではありません。

でも今回のことをきっかけにして、子供には自分の終末期と葬儀への希望を、改めてはっきりと伝えることができました。



入院したら、延命治療は一切やらなくてよい

終末期にもしも意識がないように見えても、最後までピアノ曲をCDか何かで流してほしい

葬儀には菊を飾らないでほしい

葬儀ではショパンの別れの曲を生演奏してほしい

バックミュージックはピアノ曲にしてほしい




生演奏は、数年前に、ピアノが上手な子供の友達に頼んであります。

ピアノが聴けたら、それでいいのです。花なんかなくたっていい。



それらを、子供たちは聞いてくれましたが、「ママはわたしたちよりピアノがあればいいんだね」とちゃかしました。

もちろんそんなことはありませんが、子供にはできるだけ迷惑をかけたくないとは思います。

どこまでやってくれるかは分かりませんが、母親がピアノ病なことは分かっているので、これらのどれか一部でもかなうかもしれません。




自分が死んだら、いったい誰が葬儀にくるでしょう?

定年していなければ会社のひとはきてくれるでしょう。

定年後は数少ない友人と家族と近所の人だけで、相当こじんまりしたものになるでしょう。



一応、ごく一般的な仏教徒なので、お坊さんがきてお経を読んでくれて、お墓に入るのでしょうけど、

ピアノ曲を最後まで聴きたいなあ、と思うのです。

弾けるうちに、ピアノを弾きたいなあと、思うのです。



きっとこれからもやりたかったであろう、音楽をこよなく愛していた故人のご冥福を、心からお祈りします。





スポンサーサイト



12 Comments

私はタワシ  

NoTitle

最期を迎える瞬間も、そして葬儀のときも、自分の大好きな音楽に包まれていたら幸せですよね。
完全に無宗教の音楽葬というかたちもあるけれど
ねこぴあのさんは、
仏教式の葬儀の中でピアノ曲を流してもらうことを考えているのですか。
今は葬儀のやり方も多様化してきていますが、おうちがどこかのお寺の檀家の場合、実際にそういう対応をしてもらえるか確認しておいたほうがいいかもしれませんね。
葬儀とは別に、個人的に親しかった人を対象にしての「故人を偲ぶ会」を開くという方法もありますね。

ところで「別れの曲」は、もう弾いてもらう人が決まっているということですが、娘さんに弾いてもらうということは考えていないのですか?
娘さんじゃ、お母さんとの別れが悲しすぎて、弾けないかなあ~

ちなみに私はもちろん、キリスト教式の葬儀で、好きな賛美歌を教会員に歌ってもらいつつ天国に行く予定です。

2015/06/30 (Tue) 08:00 | EDIT | REPLY |   

ina-kibi  

NoTitle

自分の終末期のことを考えるのは、大事なんですよね。
あまり考えたことなかったけれど、ふと、「周りは何をしてくれるのかな?」とあれこれ想像してみたら、面白くなってきました・笑
音楽は聞かせてくれると思うな~~~。
バッハとラヴェルは外さないでくれると思います!
あとはなんだろう・・・笑
野性味あふれる愛犬の吠え声や匂いとか?
旦那には鉄道の音だな・・・・爆
枕元にコンビニスィーツとか・・・爆爆
ねこぴあのさんの記事のおかげで、楽しい妄想ができました♪
ありがとうございました!!

2015/06/30 (Tue) 10:25 | EDIT | REPLY |   

わかば  

NoTitle

ねこぴあのさん、本当にピアノが好きなのね・・・・( ̄▽ ̄;)

私はお葬式はして欲しくないかな~~。
お墓もいらないし。
日本では散骨が難しいらしいですけど、骨を灰にして空から高い山の上に撒いて欲しいデス。
でも、長男の嫁的には難しいのかな~~~~。

死んでまでいろんなものに縛られたくないというか、全てのものから開放されて、自由になりたいというか・・・・。
嫌いだったものも好きだったものも私という”個”が執着したものだから、そう言うものからも開放されたいんですよね。

2015/06/30 (Tue) 19:18 | EDIT | REPLY |   

まんまるお月  

現実的になっちゃいますが・・・

私はつい最近父の葬儀を出しましたから色々考えますね。
どうも葬儀というのは故人のためというよりも周りの人のためにあるような気もしたりします。
こういう形でお別れすることで気持ちにけじめをつけるって感じでしょうか。

私は自分が大変だったのでごく簡単に、型どおりにすませてくれてもいいかなって思ってます。
本当に親しい家族だけで。
自分のスタイルにこだわる方ならすべて自分で前もって段取りしておくって方もいますね、結婚式みたいに。

もし私が独身だったらそれもできるかなと思いますが、まあ子供もいて子供が結婚したらその結婚相手の身内もいますし残された人の納得いくように、できるだけ安く済ませてほしいかなって思ってるんですよ。

ただ、遺影だけはましな写真残しておかないとな~、なんて思ってます。
写真写り最悪なのをでかくして飾られたら悲しい・・・。
最近自分の写真なんてめったに撮らないですしね。
父の遺影はうちの子たちが小さい時に一緒に撮った写真なんで優しいいい顔してるんですよ。数少ない写真なんですけどよかったなって思いまして。

終活って最近よく聞きますし、写真は自分で用意しておきたいな~^^;

2015/06/30 (Tue) 22:48 | EDIT | REPLY |   

Sleeping  

NoTitle

秦万里子さんのトークライブに行った事があるのですが、当時彼女は58歳。
118歳まで生きる予定だそうで、あと60年あるのだとか。
理由はいろいろあって、双子の娘さんがアスペルガーで母子家庭なので一緒に死ぬと言われても大丈夫な歳まで生きていなくちゃいけないから、というのもその理由の一つだそうです。

終末期のことは考えておく方が絶対良いと思うんだけど、とりあえず私もあと50年以上は生きるつもりでいようと思ってます。あと50年あったら、かなりピアノも弾けそうでしょ?先生も長生きしてもらわないと困るなぁ。

その前に、私の実母が葬儀のときに私にショパンの別れの曲を弾いてほしいと言っているので、それをかなえてあげなくては。あと20年ほど生きていてくれればきっと大丈夫。

2015/07/01 (Wed) 01:12 | EDIT | REPLY |   

naoko  

別れは突然やって来るもので、いい人ほど早死にする、というのが今まで生きてきた中で実感していることです。
家族より他人の死の方がこたえることもありますね。
父が亡くなった時は泣かなかったけれど(別に父が嫌いとか憎んでいたわけではないですよ)同じ職場の若い人が亡くなった時は、何ヶ月も立ち直れませんでした。
自分のことを考えると、子供がいないということもありますが、わかばさんと同じでお葬式はやらなくていいと思っています。
すでにお墓は買ってあるので(樹木葬ですが)そこにいれてもらえば。。
最近は愛犬と一緒に入れる所もあるようで、すごく心ひかれるんですが、死んだら魂は自由になれると思っているので、こだわるのはよそうと思ってます。

2015/07/01 (Wed) 08:19 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

タワシさんへ

タワシさんは讃美歌で送っていただく予定なのですね~素敵だなあ。
完全に無宗教の音楽葬ってどんな形なのでしょう?
わたしの場合は、親族のお坊さんにきてもらうことになります。
どこまで子供がかなえてくれるか分かりませんし、全部かなわなくたっていいのです。
一般的じゃない形だとやっぱりお金がかかりますから、結果的にはCDを流すだけになったりしてもいいのです。
別れの曲は、実子だと精神的にきついような気がします。
子供が弾いてくれたら一番いいけど、かなり難しい曲ですしね^^;

2015/07/01 (Wed) 23:22 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

ina-kibiさんへ

考える機会になっていただけてよかったです。
ほんとどこまでやってくれるかね~・・・
バッハとラヴェルははずさないかもですか~誰が好きかを日ごろから伝えておくことってやっぱり大切ですね。
旦那様は鉄道の音ですか~
好きなものに包まれていたいですね。
棺に何を入れてもらうかも、何を着せてもらうか、生きているうちに伝えておくのもいいですよね。
ずっと無宗教のつもりでいましたけど、今回はしみじみと、子供の頃から慣れ親しんだ仏教徒なのだと理解しました。
それは儀式だけではなく生きていくこと全般においてなのかもしれません。

2015/07/01 (Wed) 23:30 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

わかばさんへ

お葬式はしてほしくない、そういう意見もありますね。
実際ほんとのところはそうしたいひとが多いと思います。
なんにでもよいところと悪いところがあるように、葬儀の形もそうなのかもしれません。
故人のためでもあるけど残された人のためでもあるので、希望が全部かなうのは難しいのかもしれませんね。

2015/07/01 (Wed) 23:34 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

まんまるさんへ

まんまるさんはそうですものね・・・・心中お察しします。
気持ちにけじめをつける意味が、リアルに分かります。

そうなんですよ。子供が結婚してその子供がいて・・となると、自分だけの問題ではないですから・・・。
のこされた人にとって一番いい形になるのかが一番いいのですよね、きっと。

写真かあ~・・・考えもしませんでした。
確かに自分の写真ってとらないです・・・発表会か旅行ぐらいかな。
遺影は大切ですね。ずっと人の印象に残りますから。


2015/07/01 (Wed) 23:40 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

Sleepingさんへ

Sleepingさんのお母様が望むことですから叶えたいですよね~うちは子供の友達で弾いてくれる人がみつかったのですけど、親としたらやっぱり自分の子供が弾いてくれたら一番嬉しいと思いますよ。
以前ブログで、親御さんの葬儀で演奏をした方の記事を読んだことがあります。

先生には長生きしてもらわないとほんとに困ります!
人生で最後に弾く曲って何になるんでしょうね。
ツェルニーってことはないか・・・・(笑)

2015/07/01 (Wed) 23:44 | EDIT | REPLY |   

ねこぴあの  

naokoさんへ

樹木葬ですか~具体的には分かりませんが興味はあります。
お墓もね、誰かが管理しなくてはならなくなりますからね。
他人の死のほうがこたえることもある、そうなのかもしれません。
死んだらどうなるのでしょうね。
ほんとのことは誰にも分からないのだから、自分が信じられることを信じていたらいいですよね。
ちなみにわたしは生まれ変わりを信じています。

2015/07/01 (Wed) 23:48 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment