教本について
ザ・昭和カラオケ、楽しかったです(笑)。
今日は、大人からのピアノではずせない話題、教本について書きたいと思います。
ブログですから、わたし個人の経験と考えに限定されたたわ言なので、さらっと読み流してください(笑)。
一応再度書きますが、わたしがやった、もしくはやっている教本は以下です。
子供時代の数年でバイエル全曲と、ブルグミュラーのアラベスク1曲のみ。
数十年後再開してからは、バーナム(途中で中断)、ツェルニー30番とインベンション(現在進行形)です。
改めて書いてみると、子供時代は教本しかやってないことに気が付きました。
「好きな曲もしくは発表会用の曲」というのは子供時代まったくなかったんですね。何しろ発表会のない教室でしたから。
考えてみたら、「大好きな無謀曲を弾かせてもらえる」なんて、大人だけの特権?のような気もします。
子供時代にありえないほど無謀な曲を弾いている、弾いていた、なんて話聞いたこともないですし。
大人になってレッスンを再開するとき、わたしはてっきりバイエルをもう一度やるんだと思い込んでいました。
「ピアノレッスン=教本」であって、「教本=バイエル」。それ以外考えられなかったのです。
なので初レッスンで、バイエルはやらない、「バーナムをやる、好きな弾きたい曲を持ってきていい」と分かった時には、心底驚きました。
それからは、レッスン時間中4分の1ぐらいにバーナム、4分の3ぐらいで好きな曲、という形態が続きました。
それが2年だっけかな?続いてから、わたしが基礎からきちんと学習したいと希望しました。
でも時間がないので、やるなら1冊しかできないかもしれない、と予想して、ツェルニー30番をやることに。
最初はバーナムとツェルニーは同時進行だったのですが、ツェルニーがあまりにも内容が濃くて(笑)、バーナムは希望して中断してもらいました。
限りある練習とレッスン時間ですから、できるだけ効率のいい方法をとりたかったのです。
ひとえに、「うまくなりたい」、その想いで。
それからしばらく経って、やはり希望して、今度はインベンションもやることに。
レッスン時間は変わらないので、ツェルニーとインベンションは交互になりました。
ツェルニーやインベンションは、レッスン時間の約半分を占めています。
こうして意欲的に取り組んでいる教本ですが、そこは中年、進度は恐ろしく亀です。
それでも、これ、スポ根じゃ・・・???((;゚Д゚)) 思うくらいの、途中経過をたどることが多いです。
ツェルニーはまるで、体育館で先生と二人っきりで延々とうさぎ跳びをやっているかのよう・・・・。
一方、曲は、できるようにならなくても、いやおうなしに発表会がきます。
ありえないほど無謀な、別れの曲は、ひどい状態でしたが、とにもかくにも弾きました。
発表会が終わると自動的に終わりになります。
でも教本にはそうした区切りもありません。
例えおまけでも、ある程度はできるようにならないといつまでも合格できないのです(だからうさぎ跳び・・・・)。
曲をしながらでも練習は出来る、上達できる、それはもちろんそうだと思います。
でもわたしの実感では、裕福でもないのにお金を出してレッスンしてもらうのだから、ありえないほど無謀な曲よりも、自分に合った曲をみてもらったほうが、上達という意味では効率がいいような気がします。ありえないほどの無謀さだと、音を並べるだけでも精一杯ですもの 。そしてそれは、好き云々はどうでもよくて、、テクニックを学べる教本のほうがいいような気もしています(ツェルニーとインベンションが最適かどうかはまた別の話)。
だから、もし上達することだけを考えるのなら、教本だけでもいいのかもしれません。要するに子供時代のパターンですね。
しかしここからが、「大人からのピアノ」の核心なんですが・・・・
この記事でも、「うまくなりたい」という想いがあるからレッスンに通うと書きましたが、
教本だけのレッスンなんて、面白くない、という人がほとんど。
なんでピアノを弾きたいのか?習いたいのか?
多くの人は、好きな曲を、憧れの曲を、弾きたいからですよね?弾けるようになりたいからですよね?
モテたいからとか、やりたくないけどやらざるをえなくて、という方もいるだろうけど。
限りなく断定に近い予想ですが、もしも自分が子供時代に、好きな曲を発表会などで弾く機会があったら、ピアノは楽しかったと思います(やりたくもないちっとも楽しくない他に選択肢がなかったバイエルを、大人になってから弾いてみたら、ものすごく楽しかったというのが、ほんとに不思議なんですけど)。
だから、「楽しい!」と思える教本ならいいのでしょうけど、それだけじゃあ人前で弾く曲がなくなってしまう。
それに教本って、すごーーく練習しなくちゃいけない。
発表会用の曲よりも練習に熱が入ることもしょっちゅうあります。
今日はこれを弾いてみようかな~♪なんて初見練習、もしくは遊び弾きもほとんどできなくなりました。
色々な曲をユーチューブで聴くのもピアノブログをするのも、わたしの楽しみのひとつ。
どんな楽譜がいいか、作曲家について、演奏について、調べたり意見交換をすることも楽しいことでしょう。
人前で弾かなくていい、けれど教本はわたしは無理、とか、
人前で弾きたい、けれど発表会には出たくない、とか、もうほんと人によって様々。
音を並べるだけでもいい、とにかく弾きたい!だって、間違いじゃないんだし。
音色?ピアノの種類??それよりノリ、即興力でしょう~~!とか、
クラシック~~???誰が喜んで聴くんだよ(笑)、だって、一理あるんですよ。
独学がいいという人や、「無類の教本好き」という人もいます。
だから、ピアノの「楽しさ」に何を求めるかによるんですよね。
だから大人の教本の結論は、
好きにすりゃいい、です、すみません、こんなんで(笑)。