大人の隠れピアノ
趣味でピアノを弾くと言うと、びっくりされませんか?
「わたしも弾くのよー!」という人には出会えませんよね?
これを読んでいるあなたはきっとピアノを弾く人だと思うのですが、いつもひとりでピアノを弾いていますか?
ピアノの話を誰かとするときはありますか?
誰かと一緒にピアノを弾く時はありますか?
発表会には出ていますか?
わたしは今から約5年前に生まれて初めて発表会に出ましたが、そのとき、大人の生徒さんがみんながみんな出るわけじゃないと知りました。
出るぐらいならピアノをやめますとすら言う人もいるようです。
きっと、そうしたひとは、自分のピアノを聴く人は、先生か家族か友達だけですよね。
もしも独学で、一人暮らしだったら、たまに友達や恋人の前で弾くぐらい?
わたしはピアノブログを書いてピアノサークルに入り、練習会にも行くので、自分と似たような人、つまり、人前で弾くことが嫌じゃない人、人と交流することが比較的好きな人とばかり出会いますが、そうした、「表面の大人ピアノ」は、氷山の一角じゃないかと予想するのです。 つまり、「隠れ大人ピアノ」がかなりいるんじゃないかと。
そうした「隠れ大人ピアノ」は、実際どれくらいいるのでしょう?そして、どうして隠れているのでしょう?
実は、わたし自身が昔は「隠れピアノ」でした。約1年独学だったのです。曲が弾けるようになりたくてレッスンに通うようになっても、家と教室でしか弾きませんでした。本当に誰とも交流はありませんでしたし、発表会に出るだなんて、「とんでもない」ことでした。 ピアノ友達が欲しくなり、ブログを始めてサークルに入るまでの2年間、それは続きました。
だからいいんです、交流を持ちたくない人は持たなくても。
人前で弾きたくない人は弾かなくても。
自分が好きな形で楽しむのが一番ですから。
趣味の集まりにだって人間関係はそりゃああります。
合う人もいれば合わない人もいるでしょう。
勇気を出して一歩を踏み出してみたけどうまくいかなかったなどの経験があると、なおさら二の足を踏んでしまうかもしれません。
わたしは過去に、とあるサークルに参加しようとして入会?したはいいけど、参加者のレベルがあまりに高くて、尻ごみをして一度も参加せずに終わったことがあります。
でもねえ、今ならわたし思うんですよ。
しり込みする必要なんか全然ないって。
堂々と、弾いたらいいって。
今の自分にできる精一杯で、勇気を出して参加したんだもの、胸をはったらいいって。
関心すら持ってもらえないとか、そういうことがあったら、それは、相手がそれまでの人なんじゃないかと。
人前で弾くと、いつものようには全然弾けなくて、落ち込むことだってありますけど、もしも少しだけでもいつものように弾けたら、ものすごく楽しいんです。そして、誰かの演奏を生で聴くと、受け取るものが、すごくあるんです。動画や音源やCDと、生とでは、比べ物にならないぐらい、受け取るものが違うんです。
それに、あなたのピアノを、好きになってくれる人がきっといるはずです。
自分のピアノを、誰かに、いいなあ、聴きたいなあって、わたしは思ってもらいたいです。それが目標だとすら言ってもいい。
仮に、批判するひとや、否定的な空気を出す人がもしいても、いいんだと思っています。
普通の人間関係だって、みんなに好かれるなんて無理だもの。
クラスで気の合う人だって、限られたごく一部だったじゃないか。気が合う人がいなくて、仕方なく合わせていることだって世の中には多々あるんだから。
ピアノ人口なんて少ないんだから、もっと出会えないかもしれない。
でも、もしかしたら、出会えるかもしれないんです。
・・・・あれ??ピアノ友達の話になっちゃった・・・・・違う違う・・・・・
何が言いたいかというと・・「隠れ大人ピアノ」の方が、表に出てきてくれたらうれしいなあと思っているのです。
えっ?矛盾してるって?
まあまあ・・世の中そんなもんですって(笑)