速度で苦しむ
ある程度までは弾けたとしても、あるところからもう全然テンポをあげられなくなる。
それはモツソナ331の1楽章の最後のバリエーションもそうだった。
「まずはゆっくり弾くこと」
「速く弾くのはそれから」
それはもう十分にほんとに十分に先生から言われ続けているのでそうしているのだが、どうにもテンポがあがらなくなる時はやっぱりやってくる。
そこから先は苦しい。
地道なリズム練習をしたり、練習日数も必要になる。
それらをやっても、たいてい「そこそこ」ぐらいにしか弾けるようにならない。
幻想即興曲のような速い曲だって、発表会でゆっくり弾くしかなかった。
それでも先生は、決して遅すぎない、速くて汚いよりはゆっくりのほうがいいと言っていた。
「速く弾くのはいつでもできる」なんて聞くけど、わたしは懐疑的。
だって、本当に速く弾けるようにならないから。
ツェルニーなんかそのもっともたるもの。
ブラームスのハンガリー舞曲5番、昨日は指使いをあれこれ考えていた。
こうするとやりやすい?
あーーでもこっちのほうがいい??
やっぱり最初のほうがやりやすいのかな・・・
動きを手に覚え込ませなくてはならないので、できるだけ効率のいい指使いを早い段階で決めなくてはならないのになー・・・・と思いながらああでもないこうでもない。
もうこの曲はツェルニーだと思って、本番までコツコツやろうと決めた。
昨日の練習は、そのハンガリーと、インベンション12番と、バッハの小前奏曲924。
924もやっぱり装飾音符が速くできなくて速度をあげられない。
あーあ・・・・・
いっつも速度がネックになるんだ。
ゆっくりじゃだめなのかなあ・・・・・・
ツェルニーだって、ゆっくりだってきれいなんだよ・・・・・
分かっちゃいるけど、いつもそんなことを考えている。