合唱「おにぎり」ができるまで
ひとつは、「世界に一つだけの花」の替え歌と、「おにぎり」。
少し前からちょろっと書いていた「プロジェクトD」とは、この「おにぎり」のことだったのです。
「おにぎり」とは、バッハの平均律1巻16番のフーガを、アカペラで混声四部合唱にしたものです。
お時間のある方は、参考までに、まずは、そのフーガをお聴きください。
きっかけは、CDでした。ブロともさんから平均律のCDをいただいて、毎日聴いていると、どうしても耳に残り、空耳で聴こえてくる曲がありまして、それがこのフーガでした。
それをブログに書き、某SNSでこれを合唱してほしい~!とつぶやいたところ、なんと、泥んこビリーズブートキャンプの一部の方々がやろうやろうと言ってくださったのです。
泥んこビリーズブートキャンプとは、ブロともさんが集まって時々埼玉でやっている小さな内輪の練習会です。
最初は冗談だと思って本気にしていなかったのですが(笑)、2月のばんちゃん会で歌いましょうとの流れになり、わたしが歌詞を全編につけることに(;´▽`A
ところが困ったことに楽譜がない・・・・・。
まず、自分の先生にお願いして、趣味の集まりでこの曲を合唱するのでと、声部を教えてもらうことにしました(どんな生徒だよ・・・)。
すると、バランスよく4つに分かれていない上に、一部は5声だったことがわかりました。
歌うためにということで、それをさらにバランスよく?色付きで振り分けてもらい、楽譜のコピーをゲットすることができました。
そして、通勤で16番を繰り返し聴く日々となりました。
しかし、ブログに書いたときのように思いつかない。
それでも、歌うとなるとどうなんだろう??とゴロが良くなるように色々考えて。
さて、やっとこ時間がとれるお休みの日がやってきて、何度も何度も音源を聴きながら歌詞を考えました。
しかし、CDだと昔のカセットテープのように巻き戻しができない。
やむを得ず上に張り付けたユーチューブ動画を、止めては聞き、止めては聞き。
すると、想定外でしたが(考えてみたら当たり前なのですが)、もんのすごく難しかったのです。
適当に空耳で面白がっているうちはよかったのですが、4声すべてにきちんと歌詞をつけるとなると、頭がこんがらかりました。
こことここが合うから・・・・・言葉は一緒のほうがいいよな・・・・・待てよ・・・・あんまり複雑な歌詞じゃないほうがいいよね・・・ていうか、何を一番言いたいことにする?盛り込みたいことはいろいろあるけど、テーマは何??・・・おんなじ言葉を繰り返し出したほうが面白いんじゃないかな・・・・・
音源だけでは声部を聴き取れないので、ピアノで音を出して歌ってみては消しゴムで消して書き直し・・・
歌詞を決めるのに、ぶっ通しで3時間かかりました。
さてその時点で、音痴な自分の担当は指揮に決まっていました。
生まれてから一度も指揮なんてやったことがありません。やり方もわからない。
待てよ・・・・これ・・・・・指揮するとなると、どこが狂ってるとか、ここは大きくとか、テンポ設定とか、自分でやるんじゃ???そんなの無理じゃない????( ;∀;)
パニック寸前となったわたしは、オショーズに、泣きつきました。
オショーズとは、ものすごく知識がありピアノが上手な3人組です。
本業は別ですが、大人を対象としてピアノのレッスンをしています。
わたしも先生の許可を得て、過去にしてもらったことがあります。
メインでレッスンをしてくださるshigさんに事情を説明し、指揮を教わりました。元々shigさんはどこかで?指揮をしているそうなのです。
さらに、歌詞を書き込んだ楽譜を渡しつつ音域に無理があることなどを説明すると、編曲をしてくれて、声部ごとに分かれた楽譜と音源と、全体の音源を作ってくださいました。・・・・・・あの時の引き受けてくれた時の安堵感は、今でも忘れられません。
次に、泥んこビリーズの練習会で、オショーズの一人の夜毎屋さんに、歌う時の立ち方、発声練習など基本的なことを教えていただき、shigさんと夜毎屋さんからパートごとに指導をしてもらいました。
合わせ練習はそのとき1回きりです。
それでの、本番でした。
発声練習をするために練習時間でかぐらさんに音をだしてもらって、内容が内容なだけにリハなしのぶっつけ本番。
わたしは譜面台に指揮棒をひっかけて床に落として笑いを取るわ、指揮しながらどこを歌っているかわからなくなるわ、パートの一部がずれるわ落ちるわ最後は全く合わないわで、練習よりひどい状態(;´▽`A
なので、本番が終わってから参加者の方に甘えて、BGMタイムにあと2回やりました。
最後が一番よかったので、それを貼ります。
みんなが笑ってくれなかったらどうしよう・・・・・
歌いながら笑っちゃったらどうしよう・・・と不安でしたが、思った以上にウケたようでよかったです。
これ、歌うの、すっごく難しいんですよ・・・・自分ならとてもできなかったかと・・・・・絶対つられる・・・・入るところわかんなくなる・・・・(;´▽`A
指揮だって、テーマが休符から始まるので戸惑いましたから・・・・指揮も、家で棒を振って練習していました。
特に内声(アルトとテノール)は難しかったと思います。
本番では急きょ、いもコンさんが入ってくださって、ふくうめさん、タワシさん、ね~みさん、いもコンさん、dyneさん、ゼロシンさん、かっしーさんの、合計7人の歌声です。
世界にひとつだけの花は、そんな「おじおばアカペラーズ」が一生懸命歌うという内容の歌詞で、ね~みさんが考えてくれました。
伴奏は、当日いきなり頼んだら、タワシさんが楽譜も何もないのにやってくれました!
すっごく楽しかったです。
一緒におにぎりを作ってくださった皆様、ありがとうございました!
編曲及び指導をしてくださったオショーズのshigさんと夜毎屋さん、ありがとうございました!
会場でお聴きくださり笑ってくださった皆様、ありがとうございました!
そして今、この記事を読んで音源を聴いてくださった方、ありがとうございます!
・・・読んでないけど(笑)、先生お忙し中ありがとうございました!
ばんちゃん会・・・・まだ続きます(笑)