本番10日前を支えるものは・・・
普段は開けない大屋根も開けて、譜面台は倒して、通して弾いては録音を繰り返しています。
その録音は通勤で聴いては反省大会。
ここまでくるともうあとは、今更ここをこうしようとかの突貫工事は難しい。
本番で頭が真っ白になりかけてももしくはなっても自動演奏をできるくらいにしておきたい。
昨日の本番練習では思いもかけないところでとっさに左手の音がわからなくなり、そこは弾けませんでした。
幸い右手のメロディは抜けなかったのでつながりましたが、本番というのはそういうもの・・・・・何が起こるか予測不能。
やれるだけのことは、最後まであきらめずにやりたい。
それでも、仲間の「間違ったって平気平気!全然いいよ~!」「やらかしたっていいじゃん!」とかの言葉を取り出しては、自分を安心させて気持ちが楽になります。
そういえば、よりによっての「別れの曲」を舞台で弾くのをためらってきたときに人から言われて楽になった言葉がありました。
「途中でわからなくなったら最初に戻ってもう1回弾けばいいんだよ!」
少しは自覚してるんだけど、わたしはどうも「真面目」らしく、よく人から言われます。
特に仕事では、あまり頑張らないように適当にと、あえて自分に言い聞かせるほど(^_^;)
ピアノでは、そうした「真面目」さが、いい時もあればやっぱりよくない時もあって、こうしたピアノ仲間の言葉がとてもわたしを救ってくれます。
ピアノってほんとに地味でしょう?
ひとりでコツコツとさ。
室内で黙々と。
上達してるんだかしてないんだか自分ではわかんなくて。
YouTubeみればうまいひとばっかで。
レイトスターターでしかも中年でさ、いまさらそこまでうまくならないのもわかってるし。
それでもピアノが大好きで弾きたくてきれいな音を出したくて。
元来が真面目だから一生懸命やっては落ち込んで苦しくなってさ。
・・・だからこそ、
「ピアノ仲間」って大切なんだ。
それは、もしかすると、普通の世間でいうところの「友達」とは、ちょっとだけ違うのかもしれない。
頑張っている友達を応援してる。音に励まされる。わたしも頑張ろう!って思う。もうやだなあと思っていてもやっぱりピアノが弾きたくなる。
一緒にいるとなんだか落ち込む人もいれば、一緒にいると元気になったりいい気持になったりするひとって、ピアノじゃなくても、いるよね?
もしもピアノで、後者がいたら、大切にしたい。
大切にしよう。
いつもピアノがあるところで会ってる、いつもピアノの音を聴いてるよ。これからも聴かせてほしい。
いつもたくさん笑ってる。時には落ち込んで悩んで話を聞いてもらったり。
欠点もわかってるよね。それでもつきあってくれて、ほんとにありがとう!
わたしも、誰かの後者になりたいな。
さあ、あと少し、練習しよう。
楽しい音楽の時間まで、あと少しです。