泣きそうな左手

ツェルニー30番の22番のわたしの難所~
そうかーー!!!二人三脚なのか!!!明日はちゃんと左手の音を聴こう!
ああ早く明日になって、早くピアノを弾きたいな!
そう思って寝て、朝になって、仕事して。
もうね、速く弾くのは、一旦あきらめたんですよ。
それより、左手の音を聴こうって、一緒に歌いたいって思って。
ゆっくりゆっくり・・・・・。
そうしたら!!!
鍵盤が動く音が右と左が合わさる感覚が分かったんです!!
出している音じゃなくて、鍵盤が動いている音です。
おおお????面白い・・・・。
そうしたら、左手が、こういい始めました。
なんかね、泣きそうになりながら、しゃべってますよ。
「やっと・・・・・やっと・・・・・・僕のことちゃんと聴いてくれるんだね。
僕、ずっと待ってたよ・・・・ほんとに、ほんとに長い間、ずっと、ずっと待ってたんだ・・・。
いつも、いつも、足を引っ張って、ごめん・・・・。
でも僕、君のこと、ほんとに好きなんだよ・・・・・一緒に歌いたいんだ・・・・。」
「いつも足を引っ張るのはあんたじゃん!!」と昔は怒っていた右手は、なぜだか黙っています。
黙って・・・・・ひたすら左手の音を聴いています。
時には左手は、「お前はいいよ!利き手だしさあ!俺の苦労がお前に分かるのかよ!!」とキレたこともありました。
ふたりで、黙って、弾いています。
すると、右手が突然、こう言いました。
「・・・・ねえ。最初からゆっくり弾かない?」
左手は嬉しそうに、「うん!!」と即答しました。
ゆっくりゆっくり二人が歌うと、
最初の頃自分がこの曲に抱いたイメージが、はっきりと、くっきりと、よみがえってきました。
そうだよ、ここで宝物を見つけたんだよ・・・・
ここで、秘密にしようねって、なったんだよ・・・・
ここは、二人ですごく楽しいんだよ・・・・・
そうだよ、ここはふたりでクスクス笑いたいのをこらえて歩いてる・・・・・
そんなことを考えていたら、ピア友さんが、22番の動画をアップしてくれました!!
違うピア友さんも、自身の22番の動画を見せてくれました!
ふたりともすごい!!
弾いてくれて、みせてくれて、嬉しい!!
日本全国に、いったい何人のひとがこの曲を弾いたことでしょう。
練習曲として、やりたくないのに、いやいや弾かされた人ばかりなのかな。
でも、不思議ですね。
こうして、わたしのような大人のピアノ弾きたちが、同じ曲を通して、何かを分かちあっているのです。
・・・えっ???
お前と違って妄想はしてない????
失礼しました~~~(;´▽`A
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